mutual pining ＊両片想い�◆�3 ページ41
「っ！あっぶな.....佐久間くん？！」
(体で受け止める、めめ)
「！...めめ？まだ....いた、の？」
「....帰れなかった。
....大丈夫！？」
「...うん、ありがとね。」
めめは優しい。
でも俺は単純だから、
こういうのだけで期待してしまう。
だから、お願い。
優しくするの、もうやめて？
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
目黒side
予想通りの真っ赤な顔。
頬に残る涙の跡。
明日は絶対、目がパンパンだわ。
早く、冷やさないと。
それに、貧血かもしれない。
今日は、なるべく、離れたくない。
「立てそう？」
「うん、」
「よいっしょ、
佐久間くん、今日、一緒に居てもいい？」
「.......」
「そばに居させてほしいな、って。」
「.......」
「俺だと頼りにならない？」
「.......」
「俺は、佐久間くんのこと、」
「言わないで、」
涙声で、遮られて、
続きを言えなかった。
俺に背を向けて、
震える手で、服をとり、
着替え始める佐久間くん。
俺、何言おうとしてたんだろ。
こんな時に、
自分の勝手な気持ちを押しつけて、
困らせるところだった....。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
佐久間side
「俺は、佐久間くんのこと、」
その後なんて、聞きたくない。
大切なメンバー。
めめへの気持ちには、
ちゃんと蓋をしたの。
優しくされるたび、
どんどん期待してしまう自分が、
一番嫌い。
同じ気持ちなわけ....ない。
泣き顔も、これ以上、見ないでよ。
「...お願い、めめ、帰って？」
精一杯、声を絞り出して、
めめの目を見ずに、
言った。
しばらく立ち尽くしていた彼が、
ゆっくり扉の方に消えると、
ほっとして、
その場に座り込んだ。
end
I'm thinking of you all day.→←mutual pining ＊両片想い�◆�2
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 534人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Aries | 作成日時：2020年4月17日 0時
