mutual pining ＊両片想い�◆�2 ページ40
足音が近づいてくる。また、彼....だ。
「....佐久間くん？
大丈夫。みんなには、佐久間くんが
お腹壊して、俺が付き添うって、言ってあるから。
メンバーに見られたくないでしょ？
ここで着替えて、こっから帰ればいいよ。
一緒に帰ろ？」
戻ってきためめが、
背中をゆっくり、さすってくれる。
恥ずかしくて。
俺の方が先輩なのに。
お前だって、今日大変だったはずなのに。
甘えたくないの。
だって、甘えてしまったら、
もう、戻れなくなってしまう。
「めめ？ありがとね？
俺、大丈夫、だから。
自分で、できるから。
先に帰ってて？」
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目黒side
「先に帰ってて？」
鼻声の、かすれた声。
顔は見えないけど、
目は真っ赤だろう。
見せたくないの。誰にも。
佐久間くんが、こんなに弱ってるとこ。
だけど俺には、
そばにいる資格がない。
だって、彼は....
いつも、俺には、頼らない。
結論なんて、とっくに出てる。
分かってるけど、
先に帰ってて？って言われたけど、
俺は....その場から動けなかった。
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佐久間side
どれくらい時間が経ったんだろう。
あまり長く外すと、
スタッフさんに探されちゃうかも。
今日はもう帰るだけなんだけど、
マネージャーも心配してるかもしれない。
涙でぐしょぐしょになった顔を拭いて、
重い体に力を入れる。
一気に立ち上がった瞬間、
視界が真っ暗になった。
やばい、倒れる、、、
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作者名：Aries | 作成日時：2020年4月17日 0時
