2人の休日＊曇り時々晴れ＊3 ページ28
「ごめん、めめ。
なんか想像したら恥ずかしくて、
動揺してたと思う。
あ、でもさぁ、あの後、ティッシュ事件があって、
翌日から、怒涛の取材と収録ラッシュがあって、
その日のこと、記憶から、抹消されてたわ。」
「.....俺のせいだね、佐久間くん、なんか、ごめん。」
「ごめん、俺も。」
「じゃあ、キスして？」
「何でそうなる。」
「だって、約束したもん。してくれるって。」
「.......分かった。」
「じゃ、」
「待って、今したらピーマンの味になるじゃん、
ごはん終わってからね、歯磨きしてから！」
「うっ。はぁい。」
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「歯磨きしたよ？」
「うん.....」
「ね、佐久間くん、付き合ってよ。」
「だめ。」
「うそでしょ！だめなの？ 今、だめって言った？」
「うん、付き合うのは、恥ずかしいから、だめ。」
「えっと。」
「でも、ちゅーはいいよ？そんなに、したいんだったら。」
何この展開。
「お付き合いはだめだけど、ちゅーはいいってこと？」
「うん。」
そんなこと、あんの？
俺は、ストレートな性格だから、分からないんですけど。
「だって、めめ、寂しがり屋じゃん？
疲れてる時とか、落ち込んでる時とかもあるでしょ。
誰かに、甘えたくなるでしょ？
だから、ちゅーは、いいよ？」
なる、ほど.......
「めめには、いつも支えてもらってるから。
俺のボケとか、めめだけ笑ってくれるし。
助けてもらってるから。
だから、いいよ？....したいなら。」
佐久間くんの様子を見てると、
「女神的な気持ち」からの、キス、だわ。
決して、世間でいう、キスフレではない。
佐久間くんの、
まっすぐで、
透き通った目を見れば、分かる。
いつもそばにいる俺が、
それで幸せになるなら、
ちゅーしてあげるよ？っていう感じ。
なんか、神々しい.......
「うん.........ありがと。
でもさ、1個気になることあって。」
「ん？」
「俺には、キス“だけ”してくれるとして、
佐久間くん、別の人と付き合って、
そいつん家行ったりしてたら......俺、
発狂すると思う。」
「どういうこと？」
「や、だから、他の人と、付き合う可能性あんの？」
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作者名：Aries | 作成日時：2020年4月17日 0時
