2人の休日＊外は雨＊2 ページ23
目黒side
俺、気づいてんの。
俺もそう、いや
俺が、そうなんだ。
佐久間くんがいないとダメになるのは、
たぶん、俺の方。
可愛くて。
俺がバカなことしても、全部受け止めてくれて。
この人が、他の誰かと楽しそうにしてると、
耐えらんなくて、
こっちに引っ張っちゃったり、
手を握っちゃったり、する。
カメラ回ってても。
で、
きょとん？って顔で見上げられて、
俺、またやっちゃったな、って、動揺してると、
ふわって笑って、
俺の腕の中に.....来てくれるの。
分かってんの。
俺が甘えてるんだって。
好きすぎて、コントロールできてない。
今も、離してって言われてんのに.......
できない。
佐久間くん、俺どうしたらいい？
佐久間くんの心が、
俺に傾いてくれる日なんて、くんの？
壁が高すぎるわ。
そんなこと考えてたら、
腕をすり抜けられてた。
「めめ、オムライスでいい？」
「や、俺がつくるよ。」
「できんの？」
「.....教えてください。」
「めめ、お皿洗うから貸して？」
「俺やる。」
「めめ、お風呂張ってくるね？」
「あ、俺やるから。」
「ゴミ出しの準備するね？」
「それもやっとくから。」
「めめ？そんな頑張んないで？」
「好きだから、やるよ？......何でも。」
「......めめ、好きって、
よく言ってくれるじゃん？
それって.....本気、なの？」
「そうだけど。
いや大丈夫、分かってるから。
何もしないから。安心して？」
「........」
「これからも、そばにいさせてよ。
佐久間くんに触れてないと、
俺、死にそうになるの。」
「俺なんかのこと.......
そんなに........？
...........分かった。
いつも支えてもらってるし、
したいこと言って？」
「へ？」
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作者名：Aries | 作成日時：2020年4月17日 0時
