めめさく短編 (ページ17)

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とある同部屋の夜　続き(完結) ページ17

※前回のお話しの続きです。

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あれから特に、変わったことはない。

待って。
変わったことはないって、どういうこと？

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あの後、佐久間くんは、

「めめ、可愛い、ほっぺた真っ赤だよぉ？」
って、俺をからかったあげく、

一緒のベッドに入ってすぐ、

爆睡した。

そう、爆睡したのだった。

ちょっとだけ期待した俺が
悪いんだけどさぁ。

翌朝も普通だったし。

その後一か月、

佐久間くんから個人宛のLINEもないし。

もちろんデートのお誘いなんかもない。

ご飯すら行けてない。

キスしてくれたのって、幻？
実は、ほぼ寝てたとか？

とりあえず、佐久間くんの休みに合わせて
誘おうとしても、そんな時に限って入る、
一日中のロケ。
深夜までの撮影。

はー。こんな遅くじゃ、無理だなあ、って、
そんなことを繰り返してた。

今日はメンバー全員での地方ロケ。

遅くまでだから、泊まり。

行きのバスは、
佐久間くんの隣を確保。

「ね、めめ、あのうどん屋さん美味しそう。」

「めめ、シートベルト忘れてるよ？」

うん、至って普通。

メンバーって感じ。

逆に、俺の方が夢の中だったとか？