めめさく短編 (ページ14)

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とある同部屋の夜 2 ページ14

まだシャンプーの匂いがする佐久間くんを、
おんぶして、部屋にもどる。

ベッドの前で、
ゆっくり地面に足を下ろすと、

佐久間くんが俺の前に回って、
抱きついてきた。

？！抱きついてきた！

「めめぇ、好きぃ。」

「はい？」

「あったかい、めめ。」

俺の腰付近のジャケットを、
ぎゅっと握って、

胸に顔を埋める。

へ？何が起きてんの？

「めめ...........」

あ、寝た.....

寝るんかい。

ゆっくりと彼をベッドに寝かせると、

俺も隣に滑り込む。

綺麗な鼻筋。

前髪から覗くまつげが長い。

キスしそうな程、顔を近づけて、
俺も意識を手放した。