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入社した時にはボブだった髪が、今では背中の半分まで伸びている。
緩やかなウェーブで、内側のハイライトが控えめに主張が綺麗。
こまめに化粧直しに行ってるから、退勤のこの時間でも私の顔は完璧。
会社の誰もいない化粧室、鏡の前で私はクルッと回ってみせた。
だって今日は絶対に先輩と一緒に帰るんだから。
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フロアに戻ると先輩がPCの電源を落とすところで、私も急いで今日の業務完了を確認して帰り支度をする。
「はは、そんなに急がなくても待ってるから」
「はいっ」
優しくて低く落ち着いた声の主は、ウォヌ先輩。
私が入社する少し前に異動してきた社員さんで、驚くほどにスタイルが良くて顔が整っている。
フロアは同じでも別部署だから出退勤時間は合わないけれど、たまに残業する先輩と時間が合えば一緒に帰るのだ。
「お待たせしました! 帰りましょう」
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作者名:SALAN | 作成日時:2023年2月6日 13時