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「俺の会社の同期がAちゃんと幼馴染でさ、偶然会って…って、翔さんが遅刻した日だわそれ」
私との関係を説明する途中で、あっ！と思い出したような顔をした二宮さんが「翔さんが遅刻するのって珍しかったなぁ」と続けた。
「ああ…16日のこと？」
「そうそう。Aちゃん誕生日だったよね」
ね？と目配せされたから、咄嗟にコクコクと頷く。
「なんだ…もしかしたらその日、会えたかもしれないのか…」
少し残念そうな口調で、独り言のようにそう呟く翔くんの横顔が見えると、途端に胸がドキドキと高鳴る。
沈んで、浮かんで。下がって、上がって。私、あなたに生かされているみたい。
それでもいいって思っている自分と、それじゃ満足できないって嘆いている自分がいる。
いつだってあなたに抱く感情は、表裏一体なんだ。
「てかさ、そういう二人はどうやって知り合ったわけ？」
焼き鳥五種盛りの中にある豚バラを口に運びながら二宮さんが問う。
私は一番好きな鶏のつくねを手に取った。
「ココで知り合った」
「え？」
「だからまさにこの場所で偶然知り合ったの」
翔くんがそう答えれば、二宮さんは「マジ？なにそれ月9か何か？」と笑った。
「月9的と言えばそう…かも？だってココの常連客だったし、最寄りの駅は二個違いで、加えて同い年だし…共通点は多いよね」
「うん、そうだね。でも月9ってのはちょっと言い過ぎかも」
「えっ、でも奇跡！って思ったよ、俺。こんなに共通点あるのに今まで知り合わなかったの不思議だし」
多分そんな人はこの世界にごまんといる。だけど私との出会いを“奇跡”と言ってくれる翔くんに、舞い上がる心は誤魔化せない。
だって…どうしたって嬉しいんだもん。
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にゃん(プロフ) - 続きを書いて下さってありがとうございます。足が遠のいたり書けなくなる人の気持ちも分かるので更新して頂けると凄く嬉しいです(*'▽'*)♪ (2022年11月27日 0時) (
レス) @page36 id: b010e36986 (このIDを非表示/違反報告)
みかぽ(プロフ) - 更新めちゃくちゃ嬉しいです！！待ってました！！またゆる〜く待ってます♪ (2022年11月7日 0時) (レス) @page36 id: 8aa8752128 (このIDを非表示/違反報告)
ぴ(プロフ) - 待ってる人ちゃんといますよ！更新ありがとうございます！ (2022年11月6日 12時) (レス) @page36 id: 2ec53b58cb (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - 妃紀さんお久しぶりです。更新ありがとうございます🤗とても嬉しかったです👏👏😍 (2022年11月6日 9時) (レス) @page36 id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 今晩は。続きが読みたいです (2021年10月23日 22時) (レス) @page32 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：妃紀
| 作成日時：2019年8月25日 22時
