失恋キャラメリゼ＊２【S.S】 (ページ3)

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◆ ページ3

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「いや、知らないけど」

「じゃあ何でそんな驚くわけ？」

私が驚いた訳が分からない、といった顔で潤くんが少し顔を歪める。

いや、その事情を説明するのは難しい。

何て説明すればいいのやら…、って、その彼が潤くんの同期なら、潤くんはその彼のこと、そして翔さんの好きだった人を間接的にでも知っているのかもしれない。

「その二宮？さんって、どんな人？」

「どんな人って…Aが知ってどうすんだよ」

「いや、なんとなーく気になるっていうか…」

「は？何でだよ」

怪訝そうな顔つき。潤くんって昔からドライ。

警戒心がちょっと強い。だから近寄り難い印象を持たれるんだよ。

私はもう慣れてるけど。

「そのさ…櫻井さんの好きだった人が、二宮さんの奥さんだって聞いて…」

人のプライベートを裏で根掘り葉掘りするなんて感じ悪いだろうな。

だけど気になる。すっごく気になる。

翔さんに直接訊くのは何となくきまり悪いし、翔さんに苦い記憶を思い出して欲しくないし…。

失恋話をあれやこれやと掘り返されるのはいい気がしないのは確かだし。

でも、翔さんが想っていた人のことが気になるんだ。二人がどんな恋をしていたのか。

その手掛かりになるであろう、“二宮和也”という彼がどんな人なのかも気になる。

しかも潤くんと接点があったなんて予想外。

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