おかしい ページ12
セバスチャンside
どうにもアリアとかいう人間は邪悪なものしか感じないですね
聞いてる感じ死神や悪魔と会ってる可能性もあります
ですが、彼女はどうにも死神や悪魔には心を開いていらっしゃるのか…
私を怒らせるようなことしかしませんね
悪魔だと知ってあんな態度をとる人間は初めてです
『随分と私を怒らせたがるのですね。』
アリア「君には散々やられたからね。」
『人間の前ではあんなに丸くなるのになぜ死神や悪魔の前では心を開くのです？』
アリア「人間は平然と嘘を述べて裏切りもする。目的などがない。だけど死神や悪魔は目的があるからおよその見当がつく。」
考えている通りに動いていると…？
確かに死神や悪魔はそれぞれ目的があります
死神は魂の回収、悪魔は主人の命令か魂を食らう
ただ人間は気分次第で動く
アリア「悪魔の方が絡みやすいかもね。ところでなんで裏路地で猫と戯れてたのか聞きたいんだけど。」
あぁ…あのことですね
だから私のことを変人と呼んだのですね
この人は私を何度も怒らせておりますが
私が手をあげることは一度もなかった
ゲンコツをせずに頬に触れる程度で済ませていますからね
なぜでしょう、殴る気は失せます
『長年生きておりますが猫だけはどうも気まぐれで心が読めません。』
アリア「要するに猫が好きなんだ。」
『はい。』
アリア「猫バカって呼ぼうか？」
『いい加減なさい。』
アリアの頬を今度は片手で掴んでいた
なぜか頭を殴る気は起きませんね
アリアも人間
私の食料のようにすぎないもの
ですがこの方に関しては別の意味で抵抗がありますね
『あなたって人は…』
アリア「ホロホロハナへ(そろそろ離せ)」
『分かりましたね？』
少し圧力をかけておけば素直に聞く
ですが、すぐに破る
犬というか…猫に近いですね…
『ではあなたは部屋に戻りなさい。決して消灯時間まで寝てはなりませんよ？』
アリア「あのさ、セバスチャン。」
『なんですか？』
アリア「えっとね…私、朝弱いからさ……起こして…」
この人は本当に気まぐれですね
人を散々怒らせて憎たらしい相手にすら甘えるんですから
ですが寝坊されるのは私にとっても困りますね
『分かりましたよ。あなたは一人で暮らしてきましたし特別ですよ。』
アリア「ありがとう。初めていい人だと思った。じゃあね、セバスチャン。おやすみ。」
アリアは去っていった
全く…手のかかる子ですね
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百花(プロフ) - いなりさん» ありがとうございます！ご期待に答えられるように精一杯頑張ります！ (2021年3月16日 19時) (
レス) id: 2b8b864587 (このIDを非表示/違反報告)
いなり(プロフ) - この話面白くて大好きです!!!! 待ってます!!! (2021年3月16日 14時) (レス) id: 24e629b724 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百花 | 作成日時：2021年3月10日 10時
