＃4 ページ27
滉くんが仙台に移籍したとき、川崎から数百キロ離れているのに、
試合が終わってそのまま車を走らせて会いに来てくれたことがあった。
その時は、大学のこととか私生活のこととかなんだかいっぱいいっぱいで、
一人でキャパオーバーしてしまって、もう全部どうでもいいやって投げ出したくなっていた。
そんな時に届いた、“Aさんにバレずに出ておいで”のメッセージと車の中で撮ったであろう滉くんのふざけた自撮り写真。
もう寝る準備も万全にパジャマに着替えていたから、急いでスウェットに着替えて、お父さんにバレないようにこっそりと家を抜け出した。
少し曲がった路地に止められている一台の車。
滉くんが車買った！なんて送ってくれた写真通りにピカピカのかっこいい車だった。
「夜遅くにごめんね、会いたくて来ちゃった(笑)」
“来ちゃった”なんてかわいく言う滉くんは、つい数時間前まで、90分間ピッチに立っていた人で、
川崎にいるはずの無いずっとずっと会いたかった人が目の前にいるなんてなんだか夢を見てるみたいだった。
「久しぶり、A」
仙台に行ってからどんどんパワーアップしている滉くん。
なのに、私を呼ぶ声はずっと昔のままで、
最近の自分の情緒と相まって気持ちが溢れて止まらなくなりそうだった。
「滉くん、チャラくなった」
「えっ、どう？似合うっしょ？(笑)」
仙台に行って茶髪にしたりメッシュを入れてイメチェンした滉くん。
画面の中で黄色いユニフォームを着る滉くんにはまだ慣れない。
「私が就職するまで川崎に居て欲しかった」
「俺が居なくて寂しい？」
「寂しいよ、当たり前じゃん、」
「じゃあいつかAが川崎のフロントに就職したら、俺を連れ戻してよ」
車はいつの間にか高速に乗っていて、
東京の夜景が見える臨港の公園に着いた。
途中のコンビニで買ったアイスとコーヒーを持って外に出る。
もうすぐ夏が始まる季節だっていうのに、夜は意外とまだ肌寒い。
「なんかやなことあった？」
滉くんの指先が私の瞼に触れる。
昨日の夜に溢れ出した涙のせいで、一日経った今も、瞼が重く腫れぼったくなっていた。
今日会った大学の友達には何も言われなかったのに、
随分久しぶりに会う滉くんにはすぐにバレてしまうなんて。
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muuma(プロフ) - ��に移行しました！まさかここまで続くとは自分でもびっくりです🤧これからもよろしくお願いします👼🏻🤍 (2023年2月13日 19時) (
レス) @page50 id: 53a7989731 (このIDを非表示/違反報告)
muuma(プロフ) - caraをお読みいただいている皆様、高評価やコメントをくださる皆様、いつもいつも本当にありがとうございます🥲W杯から書いているcaraもあっという間に�△�終了しました！��もお楽しみに！愛を込めて！👼🏻🫶🏻 (2023年2月13日 2時) (レス) @page50 id: 53a7989731 (このIDを非表示/違反報告)
たまねぎ(プロフ) - 9と14のトレーニングの話最高です！ (2023年2月10日 8時) (レス) @page46 id: fe8d70917a (このIDを非表示/違反報告)
リエ(プロフ) - 初めまして！16番さんの大ファンなので、16番さんとのお話をもっと増やしていただきたいです(๑′ᴗ‵๑) (2023年2月10日 7時) (レス) @page47 id: 9beca0dc05 (このIDを非表示/違反報告)
あか(プロフ) - 4番さん大好きでいつもキュンキュンさせてもらってます♡ (2023年2月9日 22時) (レス) id: 3dd551ad4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：muuma | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/muumania/
作成日時：2023年1月9日 22時
