7粒 ページ7
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『ほ、っほ！』
kn｢おら、守ってるだけだと、勝てることなんか出来ひんで！！｣
長く続く攻防戦。俺の読みは五分五分と言った所で、新鮮な動きを見る度に何かが膨らむ感覚がする。
避けきれないものはナイフでガードして、避けれるものは体を柔らかく動かして避け、手を使ってなんとか防いでいくAさん。一方で、いじめかと疑いたくなるほどに手を出していくコネシマさん。
ゾムさんはストップウォッチを確認した途端に声を出した。
zm｢残り3分！｣
『…守ってだけじゃ勝てないか。』
kn｢せや、だからこの勝負は俺が、っ！？｣
『っふは、油断したなコネシマ』
攻撃は最大の防御って言うんだよ！！
このままコネシマさんが押し通すと予測していたがそれに一変して隙をつくと後ろに回り込んでは首に手を回す。
コネシマさんを油断させてたんか、あれ…？あの人は調子に乗りやすいところがあるのでそれを利用したのかもしれない。あの癖で俺は何度も戦場で死にかけた思い出が未だ脳に焼き付いている。
しっかりと足も使ってコネシマさんを固定させてしまったAさんは、器用にナイフの持ち方を変えては矛先を彼の方に変更する。
嗚呼、これは、
zm｢勝負あり！今回の勝者はAとする！｣
『やったー！久々に勝った！！』
kn｢くっそ…負けてもうた…。｣
『ふふーん、コネシマ討ち取ったり！』
zm｢は〜いAちゃん事情聴取しましょうね〜〜｣
『え！？ちょ、なんで』
sho｢勝負とは言えど男に安易に抱きつくアホなんて早々居らんよなぁ？？｣
うわぁ、分かりやす…。そんな輪の中で笑ってるあの人の顔が気に食わない。他方を向いて今さっきの試合を脳で振り返ってみてみた。敵はきっと、命をかけてまであれ以上の動きをしてくる。…こんな読みではまだまだだ。後でシャオロンさんに少しだけ相手をしてもらおうかな。
胸に溜まったものを早く使ってみたい気持ちでいっぱいだ。昔初めてお小遣いを貰った日を思い出した。
kn｢その顔はなんか自分の中であったんやな｣
syp｢コネシマさん。｣
首にタオルをかけて汗を拭う。今日は猛暑やし、人一倍暑そうやな、と心底思った。
syp｢ありがとうございます、勉強になりました｣
kn｢お、そーかそーか！…その調子で頑張ってな。大先生に任せるのは心配やけどお前はまだ成長するで！｣
syp｢……っす。｣
少しだけ恥ずかしくて、まだコネシマさん顔赤いですよと嘘を伝えておく。
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きらら(プロフ) - 完結したっ…いい終わり方でしたァっ…ガチ目に泣きました… (2019年11月22日 5時) (
レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - びりびりしますね、更新楽しみにしてます。ぞくぞくして面白いです (2019年11月4日 23時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - ひくん大好きです！四ツ谷さんの小説好きなので更新待ってます！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いっぱいちゅき… (2019年9月13日 21時) (レス) id: da8d83ddba (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 本っ当に四ッ谷さんのぴくん好きです！更新頑張って下さいっ！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: b039efaad2 (このIDを非表示/違反報告)
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