37粒 ページ37
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和平を破り、我々国はラウンダ国に宣戦布告をした。他の国から見ればこちらから和平を一方的に破ったように見えているだろう。しかし裏には大事な仲間を取られたという大きな理由があった。
他人が俺たちを批難するような目で見ていたとしても、今は助けること以外に必要なものなんてなかった。
syp｢……っ、数が多い…！｣
kn｢こちら第1部隊。押し返すことに成功した。｣
rbr｢ええぞコネシマ！そのまま押し返しとけ！余裕があったら第2部隊の方に！｣
kn｢了解。｣
インカムの中でその会話が広げられる中、片目を瞑り一点に集中する。相手のスナイパーがかなり厄介だ。死角で気づかれないこの位置から…1発で…！！
脳天をただひたすらに的確に狙い玉を引き抜けば確かな手応えがそこにはあった。スコープを覗くとそこは一人の男が倒れていて、倒して欲しいと頼まれていたこの区間の奴らは倒しきった。
ふ、と息を吐き1度溜息をつく。
syp｢こちら狙撃隊。副隊長、そっちははどうや｣
「こちらも何とか終わりました！」
syp｢了解。今から第2部隊の場所に移動する。各自場所について置くように。｣
副隊長との連絡もついて、少し肩の荷が軽くなった気がする。雨の戦場は非常にやりづらいも同然だった。霧は出てくるし服は濡れる。
けど、霧にも雨にももう慣れた。
どうやら宿雨らしく、これから数日は降り続けるだろうと言われている。だったらこれに早くなれたもん勝ちやな。弾を入れ、また次の場所にへと向かった。
後方から殺気。
気がついた時には銃ではなくナイフで応対するしか術がなく、銃を大雑把に投げ捨てて素早くサバイバルナイフを取り出した。
syp｢は、っぶね…！！！｣
「！！……止められたか、くそ…」
syp｢さっきが隠せてないんだよなぁ！っくそ、｣
ナイフの睨み合い。ガキン！と音を立ててから力でなんとか弾き返し、俺は後ろに後退した。
syp｢副隊長、俺少し厄介なもんに捕まったわ。そっち頼むで。｣
「は！？たいちょっ」
無理矢理通信を消して、こちらにまた近づいてくる敵に集中した。
胸元に光るバッジ。きっとこの国の上層部の者だろう。そう考えたら憎くて仕方がなかった。
syp｢アンタを殺して、Aさんの所に行く。｣
「A…？あぁ、ソノ様が連れてきていた奴か。もう生きてるかすら分からないよ？」
そのぐらい、ソノ様は鬼畜なんだ。
ソノ様。きっとそいつが元凶とも言えるのだろう。
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きらら(プロフ) - 完結したっ…いい終わり方でしたァっ…ガチ目に泣きました… (2019年11月22日 5時) (
レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - びりびりしますね、更新楽しみにしてます。ぞくぞくして面白いです (2019年11月4日 23時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - ひくん大好きです！四ツ谷さんの小説好きなので更新待ってます！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いっぱいちゅき… (2019年9月13日 21時) (レス) id: da8d83ddba (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 本っ当に四ッ谷さんのぴくん好きです！更新頑張って下さいっ！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: b039efaad2 (このIDを非表示/違反報告)
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