4粒 ページ4
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何故かそのまま2人で歩く。このまま部屋に戻ってもよかったのだが、彼女のことを少し探りたくなった。
関わりたくはないけど、あの人達が想いを寄せてる人とか気になる他ないやろ。頬を緩ませつつ、話を続けることにした。ニヤけてるのがバレたくなくて手で口元を覆う。
syp｢Aさんはいつから幹部に？｣
『ここ？…うーん、5年前？』
syp｢5年前、ですか｣
俺より5年も先輩。自分も3年前にこの軍隊に入らせてもらったので最早大先輩だ。若そうに見えるけど歳はいくつなんやろ。
不本意ながらもそんなことが気になってしまう。
『うん、他よりはちょっと遅めなのかな。ゾムは私より1歩先に幹部になったけどその後直ぐに私もなったんだよね。』
syp｢…なんで、軍人に？｣
『グルちゃんが 誘ってくれてね。』
syp｢は？グルッペンさん直々に？なん｣
『あ…ちょっと待って、インカムに連絡入った。ごめんね、起きたロボロに呼び出されちゃったから行ってくる。もう夜遅いから早く寝てね、おやすみなさい。』
理由を聞き出そうとした瞬間、インカムに手を当てて、俺に静止の声をかける。苦笑いを零しながらその場をかけるが、不思議に思ったのが一点。
(rbr｢このインカムな、何か連絡が入ったら耳元で小さく音鳴って、このランプが赤く点滅すんねん。｣)
インカムで何か連絡が入ったら点滅するランプが光らなかったのは、ただの不具合っていうんですかね。
syp｢謎が深過ぎるねん…。｣
エミさん辺りにでも聞いたら答えてくれるんかな。いやでもプライベートは大切にするような性格しとるし、何よりもあの人が知ってるとも限らない。
グルッペンさんに聞こうなんて思いはしないし、どうせ聞いても教えてなんてくれやしないだろう。
分からない、あの人の魅力が。なんでコネシマさんもゾムさんもあの人に惚れとんのやろ。あの二人だけじゃないかもしれへんし、もしかしたらもっと居るかもしれない。
考えれば考えるほど不快感は募って行き、頭を掻きむしりつつ大人しく部屋の中に入る。なんか親睦会よりこっちの方が疲れた気ぃする…変に探ろうとか思うんやなかった。
別に全部を話せって言った訳やないし、ちょっと話してくれるだけでも満足はしたはず。
syp｢…俺に甘いな、俺。｣
まだ部屋の匂いに慣れない中、風呂に入ろうと考える。よし、知らん知らん。気にならへん気にならへん。
そう思っても、考えてしまうのは人間の悪いところ。
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きらら(プロフ) - 完結したっ…いい終わり方でしたァっ…ガチ目に泣きました… (2019年11月22日 5時) (
レス) id: 36a6836253 (このIDを非表示/違反報告)
なのくさ(プロフ) - びりびりしますね、更新楽しみにしてます。ぞくぞくして面白いです (2019年11月4日 23時) (レス) id: b3104d6996 (このIDを非表示/違反報告)
ちゃんひな - ひくん大好きです！四ツ谷さんの小説好きなので更新待ってます！ (2019年9月23日 21時) (レス) id: 894f831fc0 (このIDを非表示/違反報告)
りり(プロフ) - いっぱいちゅき… (2019年9月13日 21時) (レス) id: da8d83ddba (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 本っ当に四ッ谷さんのぴくん好きです！更新頑張って下さいっ！ (2019年9月9日 20時) (レス) id: b039efaad2 (このIDを非表示/違反報告)
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