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『っ、ひ…』
tn｢なぁ、聞いとる？｣
『聞いとるよ、私は知らんってば！』
今、私は絶望の窮地に立っていた。
原因はこの前、シャオロン達海賊と一緒に中央地方へ出かけたことが原因だった。後ろで皆が見ている中、壁に追い込まれて壁ドン状態になる。
ずっと出さないと決めていた訛りも出る。反吐が出そうな程に私は息苦しくなっていた。いやだ、この空間から今でも逃げ出したい。
『…………早く、離してや、仲間やろ』
tn｢仲間ァ？海賊と居ったんによぉそんなことが言えたなお前。｣
またどくり、と心臓が鳴る。後ろの人達もトントンから話を聞いていたのか表情ひとつ変えずに私を見ている。その視線がまた嫌で嫌で仕方なくて。
ぐっと歯を噛み締める。
『なんでそんなことが言えんねん、』
tn｢俺は昨日グルさんと中央地方まで行っとってな。その時にお前を見てんねん。｣
『確証は！！私は行っとらん！』
tn｢あぁそう、じゃあこれはなんやねん｣
トントンは棚から昨日無くしたと思っていた麦わら帽子を持ってくる。それに今日1番心臓がうるさくはねた。
なんで、トントンが、あれを、
tn｢ゾム達の海賊船で見つけてなぁ。ただの海賊だったらええと思たけどこれは見逃せませんわ。これオスマンとひとらんが作った麦わら帽子やろ？なぁ？｣
os｢…。｣
今度はマンちゃんの視線が嫌なぐらいに突き刺さる。ひとらんは窓の外を見ていて上の空だ。
逃げ出したい。こんな空間に居たくない。もう言い返す術も無い私は黙りこくるぐらいしか出来ることなんてなかった。
そんな私に呆れて麦わら帽子はテーブルの上に置く。するとドアが開いて、グルッペンが入ってきた。
gr｢A｣
『…何、拷問でもなんでもすればええやん。何をお望みなんや。』
gr｢…いや、部屋に幽閉する。暫くはな｣
『は…ま、待って、！！』
gr｢拷問よりはええやろ？｣
『そんな問題じゃ、い"っ、』
腕を力強く掴まれて部屋から出る。グルッペンからは絶対にどこか怒っていると悟ってしまった。息も出来なくなるぐらいに顔は青ざめて、冷や汗が止まらない。
バレちゃった、全部全部、
海賊を匿ったことも、仲間なんて意識はサラサラないのに仲間だとか嘘をついて、
gr｢当番制で朝昼夜の飯は持ってくる。大人しくすることやな。｣
『ぐるっぺ』
名前を呼ぼうとした矢先扉を締められる。その場に座り込んで涙が出てしまった。
もうあとには戻れない。
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四ツ谷抹茶(プロフ) - Alexさん» ありがとうございます…！！！そう言って頂けて光栄です、どうぞこれからも応援よろしくお願いします…！ (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年7月16日 13時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - かなさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！最高言っていただけるような作品を届けることができてとっても嬉しいです…！応援まで…本当に感謝しかありません、次回作も期待して待っていただけたら有難い限りです、よろしくお願いします！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
かな - 初見失礼します！本当に最高でした！もう最後のut先生の所は恥ずかしながら泣いてしまいましたw次は脅威の作品を見ようと思います！そしてこんな中学生の拙い文章を読んで頂けると嬉しいです。貴方様をずっと応援させていただきます！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 2f3992ceb8 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます！今回の小説は憧憬というキーワードを意識して書いていたのでそういう感想を聞けて私も嬉しいです…！これからの航海もいいものであるといいなと私も思います…ここまでの応援、感謝です！次回作もよろしくお願いします！！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
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