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数秒目が合う。した途端、こちらに向かって来た。
『しゃおろ、』
sho｢逃げんで、トントンを撒いたらええんやろ？！｣
なんで名前を、と思ったが元海洋民族だって事を忘れていた。あの赤マフラーの彼は私達を人混みを掻き分けながら追いかけくる。だっと走るが、やっぱり女な分、足は遅い。
足手まといだ、
sho｢…ちょっと失礼するわ！｣
『え、きゃあっ!?』
sho｢あっはは、これで２回目やなぁ！｣
シャオロンは横抱き、所謂お姫様抱っこをして走り出す。私を持ってもスピードは変わらなくて、変な路地裏や茂みを行ったり来たりしているうちに、トントンを撒けていた。
しかし、バレてしまったという不安と絶望感が脳裏を過ぎる。
sho｢A、｣
『しゃお』
sho｢船に戻ろう。｣
『でも、時間が…』
sho｢おん。だから船で俺とお話しよ｣
『…』
sho｢大丈夫、怖いことは何もせん。｣
終わりだと思った。結果的に私はシャオロン達海賊を裏切っている。同時に、海洋民族も。スパイだって思われても仕方の無い行為だ。
殺されたり、するかな。脳がパンパンに膨らんだ重い頭を縦に動かすと、シャオロンはまた手を繋いで歩き出した。
sho｢よいしょ、荷物ここ置いとくで。｣
『あ、ごめ、』
sho｢ええって。…ほら、ビクビクするのやめぇや。何もせんって。｣
『…っ』
sho｢…ほら、これで安心か、？｣
ソファに座ったものの、私の体の震えが治まらない。シャオロンはこう言ってくれてるけど、それも罠だったら？変な思考ばかりが私の頭の中で回る。
でもそんな時、シャオロンは私のことをふわりと抱きしめる。柔軟剤と、海のような潮の香り。
それに酷く安心して、涙が何故かぼろぼろと出てきてしまった。
sho｢大丈夫、大丈夫…｣
『う、ぅ…』
sho｢ほら、今1番伝えたいこと、話してみ？｣
『…わたし、海洋民族に昔から使われてて、でも、警戒しろって言われてたシャオロン達のこと話す気にもなれなくて、あっちにも警戒されるような状況で、』
シャオロンは私の背中をテンポよく撫でながら話を聞いてくれる。それがどれだけ嬉しいのか。
嗚咽を交えながらも、私はシャオロンの服をぎゅっと握っていた。
sho｢…知ってるかもしれへんけど、俺ら3人はあそこから逃げてきた奴らでな、｣
『…』
シャオロンは目を少し伏せ気味に話し始める。
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雨がすごいです。
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四ツ谷抹茶(プロフ) - Alexさん» ありがとうございます…！！！そう言って頂けて光栄です、どうぞこれからも応援よろしくお願いします…！ (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年7月16日 13時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - かなさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！最高言っていただけるような作品を届けることができてとっても嬉しいです…！応援まで…本当に感謝しかありません、次回作も期待して待っていただけたら有難い限りです、よろしくお願いします！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
かな - 初見失礼します！本当に最高でした！もう最後のut先生の所は恥ずかしながら泣いてしまいましたw次は脅威の作品を見ようと思います！そしてこんな中学生の拙い文章を読んで頂けると嬉しいです。貴方様をずっと応援させていただきます！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 2f3992ceb8 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます！今回の小説は憧憬というキーワードを意識して書いていたのでそういう感想を聞けて私も嬉しいです…！これからの航海もいいものであるといいなと私も思います…ここまでの応援、感謝です！次回作もよろしくお願いします！！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
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