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私は、昔なりたい夢があった。
『私、海賊になりたい！』
でもそれを言ったら、すぐにお母さんに打たれてしまった。もうそんな言葉を口に出すんじゃない、と。
…お母さんは昔、海賊に襲われ死ぬ直前を味わったらしい。でも、それでも、私には海賊が悪いお仕事のようには見えなかったんだ。
あんなに広い海で旅をしてる。
自由に、誰にも邪魔されず、思うがままに。
そう思っているけれど。
私にはまた海賊なんて言葉をお母さんに言うなんて、出来やしなかった。
『私、ピアニストでもなろうかな。』
「そう、しときなさい。」
そんな母元を離れて、海の近くにこじんまりと住んでいる…そんな私のお話。
「今日もよかったよ。ありがとう。」
『いえ。また明日、よろしくお願いします。』
私はこの港町の酒屋に置いてあるピアノを使って、よく演奏をしている。所謂BGM係。ずっと弾いている訳でもないけれど、夕方から夜だし、ピアノ以外にもサービスはしているつもりだ。
働きがいいと評価されたせいか1週間のうち1日は休暇、給料も良し、私にとっては優良物件だった。少しサービスしたらその分お客もお金も増えてくれる。
…サービスとは言っても、軽いスキンシップ。隣で一緒に飲んだり、キスしたり、ハグしたり。体を売るつもりはサラサラないため未だに処女だったりする。
でも発達した私の体はよく色気がある、と言われることがあったりも。
胸は微妙でも顔とスタイルが良いなんて抜かされた日には1発ビンタをお見舞いしてやった。セクハラまがいなことをされたものだ。
ここは港町。名の通り港近くにある町だ。この町から少し離れた所には海洋民族が住んでると言われている基地がある。私はその人達と切りもできない腐れ縁持ちなのだが。
にしても、今日は少し静かだ…海賊は来てないのかな。いつもなら馬鹿みたいに聞こえる男の声も、聞こえては来なかった。
私の家は海が見える所にある。海が見える、と言うより海岸に近いとでも言った方がいいのだろうか。家からはその海が窓からでもずっと見れてしまう。
もちろん、この景色を見れるのは私だけではない。ここら辺に住んでいる人達は毎日これを見ている。…港町の方は人口密度が高いが、ここはそこまで。港町から離れているし、何よりも…。
色んな海賊が、頻繁にあの海岸を出入りするから。
窓を開けて薄い潮風感じながら、今更ながらもそんなことを考えていた。
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四ツ谷抹茶(プロフ) - Alexさん» ありがとうございます…！！！そう言って頂けて光栄です、どうぞこれからも応援よろしくお願いします…！ (2019年7月16日 19時) (
レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
Alex(プロフ) - とても面白かったです！応援してます！ (2019年7月16日 13時) (レス) id: 9980b2e5cf (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - かなさん» 最後まで読んでくださりありがとうございました！最高言っていただけるような作品を届けることができてとっても嬉しいです…！応援まで…本当に感謝しかありません、次回作も期待して待っていただけたら有難い限りです、よろしくお願いします！！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
かな - 初見失礼します！本当に最高でした！もう最後のut先生の所は恥ずかしながら泣いてしまいましたw次は脅威の作品を見ようと思います！そしてこんな中学生の拙い文章を読んで頂けると嬉しいです。貴方様をずっと応援させていただきます！ (2019年7月15日 23時) (レス) id: 2f3992ceb8 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - 理香さん» コメントありがとうございます！今回の小説は憧憬というキーワードを意識して書いていたのでそういう感想を聞けて私も嬉しいです…！これからの航海もいいものであるといいなと私も思います…ここまでの応援、感謝です！次回作もよろしくお願いします！！ (2019年7月15日 19時) (レス) id: e084f888fc (このIDを非表示/違反報告)
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