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お互いふざけたシャオちゃんとゾムがいがみ合ってる中、私達は1度裏に回って特技なんかどうすることも出来ない自分はどうしようかと焦った。
出来ることをやればいいだけかもしれないが、周りが何かと準備を進めてる中で自分は手薄だと言う事実がなんとも言えない。いっそ歌うか円周率言ってやろうかな。はぁ、と迷っているとまたあの声が聞こえた。
「天宮さん。」
『あぁ、嶋崎さん…準備しなくてもいいんですか？』
「迷っていたけれどホルンを吹くことにしました。…天宮さん、何も持っていないように見えますけど。」
『準備、追いつかなくて。なんせ昨日決まったことでしたし。』
苦笑を零すと、嶋崎さんは真顔でなにかに悩む。嶋崎さん、悪い人でない気がする。ちょっと生徒会に執着してるだけで、話しかけてはくれるしよくある嫌がらせとかもしてこようとはしない。
そんな時、嶋崎さんはその場にホルンが入っているだろうケースを置いて、少し離れたところから、自分も持っていた懐かしい形のケースをもうひとつ持ってきた。
それをどうしてなのか私に手渡される。持った瞬間に、重くもなく、軽くもない重量感が手にかかった。
「私がホルンかその楽器かで迷っていた時の物ですの。」
『これ、って…バイオリンケースですよね。』
「ふふ、分かるということは、弾けると期待してもいいのかしら？良ければお貸ししますけれど。」
『悪いですよ…!!それに、今回私達は』
「敵ですけど、私は対等に勝負をしたいのです。文句があるなら後にして。」
嶋崎さんらしくない口調で言われてしまい、体に圧がかかる。その視線に答えるようにゆっくりと首を縦に振れば、期待していますよ、とホルンケースを持って他の場所にへと移動してしまった。
中を見てみれば、丁寧に手入れが施されているとわかりやすいバイオリンがあった。新品のようにさえ見えて、ゆっくりと手をつける。
懐かしい感覚。
弦もきちんと張られていて、引き心地もいい。きっと嶋崎さんの愛用の物なのかもしれない。ホルンも持っていたし、純粋な努力家と見ていい気がした。
昔良く弾いていた曲を、今でも思い出せる。…大丈夫、久々だけど問題無い。
時間が早く感じる中ら嶋崎さんが私の顔を見ながら戻ってきて最後が自分だと気がつく。
完璧にこなすんだ。
『エントリーナンバー16、天宮Aです。…特技、とまではいきませんがバイオリンで演奏させていただきます。』
息を吸う。
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我々色 - tn落ち...ありがとうございます！次回も楽しみにしてます！できれば、tn落ちを...wこれからも、頑張ってください！楽しみにしてますね！ (2020年4月7日 0時) (
レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 次回作も楽しみに待っています。これからも頑張って下さい。 (2019年6月2日 19時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 今まで更新お疲れ様です。とても面白かったです。 (2019年6月2日 19時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 私が気になっただけなので大丈夫ですよ (2019年6月2日 19時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - アルバートさん» 間違えてますね、すいません。指摘ありがとうございます (2019年6月2日 19時) (レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
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