10-6 ページ6
.
sho｢ほな、また合流出来る時しよや｣
ut｢1回は一緒にまわろなAちゃん｣
zm｢またな。｣
2人に手を振って、シャオちゃんのクラスを出た。家に帰ったら夕飯食べれるかなぁ。少しの不安を抱きつつ、隣にゾムと並びながら出店を廻るうちに、いつの間にかロボロさんのアナウンスが響いた。
1日目は終了、というアナウンスであっという間だったことに少し驚いた。
zm｢今日はもう終わりか。｣
『早かったね。』
zm｢せやなぁ、でも…｣
『でも？』
zm｢俺は楽しかった、かな。｣
擽ったそうに笑うゾムの顔を可愛いと思ってしまった。その笑いが移って、もうこのまま帰ろうと足を進める。
けれど学校を出ようとしていたとき、1つのポスターに目が止まった。
どうやら明日のミスコンについてのポスターだ。優勝候補、と大きく取り上げられているのは嶋崎弥生。
私もよく名前を聞く。この学校でもかなりの美人で、このポスターに乗っている写真を見るからに確かに美人だ。
zm｢ミスコン？気になっとるん？｣
『ううん、みんな綺麗だなって。』
zm｢そうかぁ？それこそこの弥生って人胡散臭い顔してるやん。｣
『そんなこと言わないでよ。綺麗じゃん』
zm｢うーん、これならまだAの方が…。｣
『ないない。』
苦笑混じりに今度こそ帰ろうとした時、誰かと思いっきりぶつかる。本当に思い切りぶつかったので、その拍子に伊達メガネが地面に落ちる。
それに気が付かないでごめんなさい、と謝ろうとした時、私の顔を見たその人は口をぱくぱくを上下に動かした。
え、何、と思ってはゾムが私に掛けていたメガネを差し出す。その瞬間にサーっと顔が青くなるのを感じた。
「あの、天宮さんですよね?!」
『は、はい…』
目の前のぶつかったと思われる男子生徒は何故か顔を赤くしている。それでも目は私から逸らそうとしない。まっすぐ見られてしまう。
「今、ミスコンで1枠だけ空いてて…どうしてもそこを埋めないととダメなんです、人助けだと思って引き受けてはくれませんか…!!」
『……えぇ…』
zm｢んふ、ええんやない？ミスコンって色々やるんやろ。知能に身体能力に…｣
「そうです!!だからどうか…」
必死に頼み込んで手を合わせてくるのは同級生の子だろう。ネームの色が青色だ。本当に困っているようだし、別に予定もないからいいかと、OKを出してみる。
しかしこの時の自分は、優勝者に送られる優勝賞品がなんなのかも知らずにいた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 473人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
我々色 - tn落ち...ありがとうございます！次回も楽しみにしてます！できれば、tn落ちを...wこれからも、頑張ってください！楽しみにしてますね！ (2020年4月7日 0時) (
レス) id: c71c96e89f (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 次回作も楽しみに待っています。これからも頑張って下さい。 (2019年6月2日 19時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 今まで更新お疲れ様です。とても面白かったです。 (2019年6月2日 19時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
アルバート - 私が気になっただけなので大丈夫ですよ (2019年6月2日 19時) (レス) id: 33ab6007d7 (このIDを非表示/違反報告)
四ツ谷抹茶(プロフ) - アルバートさん» 間違えてますね、すいません。指摘ありがとうございます (2019年6月2日 19時) (レス) id: 2106793cf6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
