じゅう。 ページ10
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風呂も飯も済ませてから部屋に来い、と言われたので指示通りに部屋の前に立つ。
部屋の場所が分からなくて廊下を通っていたエーミール教授に聞いてしまったのには申し訳ないと思っていたりする。
『失礼します。』
zm｢ん、ようきたな。｣
部屋を開けると流石幹部の部屋という言い方だろうか。私達兵の部屋よりは断然広く、スペースも大きい。
隊長の部屋の壁には武器がいくつか並べられていて、本当に戦闘への熱が凄いんだなと見て取れる。
…内密暗殺部隊の為基本は裏で行動するのに何故か毎回隊長だけは前線に加わっていく。
理由もわかるかもしれない。きょろきょろと珍しく見ていれば、ここに座ってや、と湯気を出したマグカップを2つ持ってソファに座っていた。
ソファは1つしかない為自分は床かと正座をすれば、隊長は目を見開いてから少しだけ声を抑えながら笑う。
zm｢くははっ…!!ちょ、アホ。床じゃなくてソファ。俺の隣に座って｣
『…恐れ多いです。』
zm｢隊長命令。ほら、部下は上に従うものやろ？｣
職権乱用だ…。ぐ、と喉が言うと渋々隊長のソファの隣に座る。隊長もお風呂上がりなのだろうか、シャンプーの匂いが強く、頭がゆらゆらと揺れる。
…心臓に悪い。
目の前のテーブルには先程隊長が持ってきてくれたマグカップが置いてあり、中にはココアが容れてあった。
zm｢飲んでええよ。落ち着くで｣
『ありがとうございます…』
両手でマグカップを持ち、口に含んでそのまま胃に流し込む。確かにその味で落ち着くことが出来て、緊張も緩くなった。
こと、とマグカップをテーブルに置くとゾム隊長は口を開く。
zm｢今回は王の息子と王妃、軍隊1つを潰して欲しい。…規模がでかいんやけど、これを狭めることは許されんかった。｣
『…王を殺さない理由は？』
zm｢どっちみちリョアリ国とは戦争を避けられん状況になっとる。…まずは精神と混沌を、ってな。｣
『…なるほど。』
それにしても規模が広いことに不安の色がでる。しかも今回は1人。今までは隊長と一緒に行っていたがその隊長がいないとなると話はかなり変わってくる。しかし本人の目の前だ。
…弱音は吐けないし吐きたくない。
zm｢俺からするとな、心配やねん。1人で行かせるの。｣
『…大丈夫ですよ』
zm｢…は〜、嘘つくなって。｣
笑顔を作って返すと、隊長はそんな自分を抱き寄せて、頭をぽんぽんと撫でながら言ってくれた。
それに酷く安心して、涙が出そうになった。
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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