よんじゅうろく。 ページ46
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宮殿の前で車が止まる。使用人によってドアが開けられると、自分は1番最後に降りた。ここで隊長の手を借りる訳にもいかず宮殿中にへと足を進めて行った。
宮殿に入ってしばらくすれば、セミレア国の1番偉い人が出てきて話を始めた。その話は特に長くもなく、直ぐに音楽は流れ始めて周りの人達は自由に動き回る。
隊長は参加する訳でもない為私の隣には居れない。壁の近くに立って、私の様子を伺っている。
チラリ、と視線を送ってみるとちゃんと見ているのか目が合った。
けれど今の隊長は私にとって目の毒だ。反射的にすぐ視線を外してしまえば他国の王子の様な人がワインを片手にこちらへとやってくる。
「お隣、よろしいでしょうか？」
『はい、どうぞ…』
これまた顔が整っている。絵本にでも出てきそうなイケメンで、上手く笑顔が作れているか分からない。
自分で持っていたワインをテーブルに置き、王子と思われるその人の方に目を向けた。
「どこの国から？」
『我々国です。』
「ほう、グルッペン様が指揮されるあの我々国の方でしたか。普段は何を？」
『書記長補佐官として働いています。そちらは…？』
「嗚呼、申し遅れました。私、セミレアの王子、アリアと申します。」
げ、しかもこの国王子だった。
こんなにも人がいる中、思った以上に凄い立ち位置の人に話しかけられたことに驚きを持つもなんとか隠す。冷静に、冷静に…。
何度もオスマン外交官から教えられた言葉を復唱して、また笑顔を作る。
『アリア様、でしたか。この度はご招待頂き、誠にありがとうございます』
「いえ、父からはよくして貰っていると聞いていましたので。この様な御美しい方が来ているとは、思ってもみなかったです。」
思った以上に褒めてグイグイ来るんだなこの人。はは、と笑みを浮かべると急にアリア様は私の斜め後ろに立つ。そして背中に手が這うような違和感。
ゾクゾクと変な感覚が回ってきて、背筋に力が入った。
「本当に、綺麗な方だ…」
『っ…おやめになってください…』
「この後、僕の部屋に来ませんか？貴方と体を重ねてみたい…」
寒気がする。こんなクズが居るというのかこの国は。王子という表だけの言葉に呆れそうになって、足の方にまで手を降りてくる。
大声は出せない、設定上投げ飛ばすことも出来ない、どうすれば…。今まで以上の不安が襲いかかって何も出来ずに硬直していた時。
zm｢総統閣下がお呼びです、A様。｣
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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