さんじゅうに。 ページ32
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『ば、バレてない…』
zm｢やろ？｣
カッコイイね、という声が聞こえてくる程度で幹部とはバレてないらしい。隊長が軍服も着ずにパーカーを着ているせいだろうか。
ラフな格好が隊長らしいとも言えるけど、これを許可してるトントン書記長はどんな気持ちなんだろうなと考えてしまう。任務はこなしているし幹部だから平気なのか？
あ、せや、と思い出したようにまた自分の手を取って隊長はどこかに進んでいく。もう慣れた…。苦笑いを浮かべつつも着いた所はお高そうなお店。
隊長が何か服でも買うのかと考えて2人中に入ると、綺麗な女性の店員さんが姿勢良く迎えてくれた。
「ゾム様。ようこそいらっしゃいませ」
zm｢久々やな。｣
「はい、お久しぶりでございます。オーナーをお呼び致した方がよろしいでしょうか？」
zm｢あー大丈夫。彼奴も忙しいやろ。こいつの服を選びたいだけやから。｣
「左様ですか。…えっと、」
『あ、Aです』
「A様ですね。失礼致しました、それでは、ごゆっくりどうぞ。」
店員さんはそう言うと奥に案内をしてからまた店内のどこかにへと消えてしまった。…どこなのかもよく分からずに入ってしまった。けれど店員さんのあの対応は普通ではない。
隊長に目を向けるとそれに気がついて、あぁ、と声を出した。
zm｢ここ、俺ら幹部がよく通ってる所なんよ。｣
『…えっ!?!!』
zm｢だからオーナーとほぼ全員が顔見知りでな。軍服とかもここでようデザイン頼んどる。勿論それも。｣
指を指したのは私の今来ている軍服。…そっか、これも…。お高そうな理由はこれもあるのかと目の前にある衣類に着いたタグをちらりと見てみるとぎゅっと目を瞑りたくなった。
それはいいとして、ここにどんな用で来たのかが問題になる。
『隊長、何故ここに…』
zm｢ん〜？お前の軍服が目立つやろ？だから服買ったろと思って。｣
『？、？？…え、っと、誰の…』
zm｢お前。｣
『…私のを、自分で買うんですかね』
zm｢嗚呼心配せんでええよ、俺が買う｣
『えっ…』
喉からヒュッと音がして、息が詰まるのと同時に自分の耳を疑いたくなる。隊長が私の服を買う？
理解が追いつけずに？を浮かべていれば、隊長は続けてセリフを口にした。
zm｢値段は気にするな｣
『しま、しますよ!!!』
zm｢じゃあ俺が選んでもええ？｣
『………どうぞ』
これが狙いだったらどうしようかと思ったが、意外と楽しそうなのでこれもいいかと頬を緩ませた。
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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