にじゅうきゅう。 ページ29
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なんとかトントンからの指導を終えて、ほっと肩を落とす。それじゃあ行ってくるわ、とお粥の土鍋を御盆に置き、走って部屋から出ていく。
途中危なかったりもしたが運動神経や反射神経が良い自分は難なく部屋まで辿り着く。
zm｢あ、寝とるか…｣
『…。』
静かに息を吐いて、Aは寝返りをこちらにうった。机にお盆を置いて、あまり普段は見られない彼女の顔を間近でじっと見てみる。
まつ毛は長くて、肌は白い。見れば見るほど人形のように可愛らしい。
…俺のモノだったら。
Aの頬に手を当てて、気づかれないようキスをする。風邪にならんとええな〜なんて呑気に考えると、やっとAは目を開く。
zm｢おはよ。顔色凄い良くなったな｣
『あ…隊長、おはようございます…』
うん、さっきより意識もきちんと持ってるような感じだし問題はなさそうやな。キスしたことには気づいてなさそうだったのでよかったと心のどこかで思った。
あ、と思い出したような声を出した。それに？を浮かべたAは俺の事をじっと見ている。
お盆を持ってきて、ベッドの前に近くの椅子を置いて腰をかける。
『お粥…ですか？』
zm｢そう！俺が作ったんやで〜｣
『…私にですか？』
zm｢他に誰がおんねん。…ほら、あーんしたるよ｣
『1人で食べれますよ…』
zm｢体だるそうやし今楽にしてた方がええって！｣
『…じゃあ、お願いします…』
少し押したがAにあーんすると言ったら渋々の了承をもらう。はい、とれんげにお粥を掬って口の前に差し出せば、恐る恐るとそれを口に含んでくれる。
小さな口が可愛らしくて、それにすらうっとりとしそうだった。
おいひいです、とまだ少し体もだるいと思うのに笑顔と一緒に伝えてくれるAの健気さと言ったらとんでもない。そこら辺に居るようなケバかったり醜かったりする女とは比べ物にはならない。
『隊長…？』
zm｢っえ、あ、なんでもあらへんよ。はい、あーん。｣
『あー…』
隊長も優れない中ぱくぱくと自分の作ったお粥を間食し、ご馳走様でした、と伝えてくれる。それにはお粗末さまでした、と自分も微笑んで返しておいた。
スポーツドリンクと薬を渡し、きちんと飲む姿を見届ける。
『隊長も忙しいのに…ほんとすいません…』
zm｢ええよええよ。顔色もちゃんと良くなったし安心したわ。｣
頭を撫でてそう言ってやると、へにゃりと笑顔を浮かべていた。
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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