じゅうなな。 ページ17
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少し騒がしかった辺りもしん、と空気が張りつめる。関係のない人にはなんだか申し訳なくて、けれども今顔を逸らしてはダメだと真っ直ぐその彼を見ていた。
zm｢まぁ俺に呆れるのも無理はないやろな。俺そんな偉くもないし。｣
「そ、そんなことは一言も…!!」
zm｢言うたやろ？胸に手当てて聞いてみ？……あぁ、それとな、こいつ色目とか、そういうこと出来るほど器用やないで。｣
私のことを言ってくれているのにその言葉に喜んでいいのかもわからず、ちらりと隊長の顔色を伺うだけ。目が合うといつにもない笑みで私を見ていて、どこかドキドキとしていた。
何故、隊長はここまでしてくれているのだろうか。
zm｢Aは誰よりも頑張って、女なのにとか言われてまで死ぬほどやって、今の立ち位置があるんや。…嫉妬なんかしてる暇あったら強くなろうとしてみたらええんちゃう？…行くで、A。｣
『…はい。』
体調は私の腕を掴んで食堂から出ていく。あっけらかんとしていた兵士の顔が目に浮かぶ。私は、明日からどんな顔であそこに行けばいいのだろう。
けれど隊長が私の為になんでここまでしてくれるのかだけは分からなくて、ずんずんと前に進む度に痛みが走る。
『たいちょ、っ…』
zm｢…っ、あ、ごめ、ごめん、足怪我しとるのに。｣
大丈夫か？と心配そうに聞いてくれる隊長はやはり優しい。
反省の色を見せながらもあれだけ言ってくれた隊長に感謝していた。…ただ、本当に疑問だ。何故隊長はここまでしてくれる？
私が可愛い部下だから？
期待されてるから？
…それとも、
『あ、あの、すいませんでした…』
zm｢…なんでAが謝るん。大丈夫、俺が勝手にしたことや。あんまあそこ行かれへんし、ひっそり来ようと思ったらあんなことなっとるから…黙ってみるなんて出来ひんかったわ。｣
正義感が強いからきっと隊長はあぁ言ってくれたのか。どれを一つずつあげても本人には聞いていない為答えなんて出てくるはずもない。
この際、聞いてしまおうかと思うも今は聞く時じゃないかと空気を呼んで出かけた言葉を咄嗟に飲み込む。
『…お優しいんですね』
zm｢まぁAのことあんな言われたら腹立つで。何も知らんくせに。｣
『いえ、私はそんなに』
zm｢しとる。俺が、ずっと見てきた｣
なんで、そんなこと言うんですか。まだ長く続く人も居ない廊下、隊長は私の目をちゃんと見ていた。
…私だって、貴方に見てもらってここまで来たんです。
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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