じゅうご。 ページ15
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ロボロ大佐にインカムを返せば確かに預かるな、と優しい声色で告げられる。
rbr｢でもAちゃんにこれあげてもええと思うねんけどな｣
『いえ、私は幹部の身ではありませんしそういう訳にも行きませんので…』
zm｢お堅いなぁ。｣
『…私も1人の兵ですから。』
散々言われるも自分の気持ちを押し通す。青緑色がアクセントとして入れられた黒がベースのインカムは、ロボロ大佐お手製の物。幹部様の物もそうだ。
そんな中自分が毎日のように幹部の方々と同じデザインのインカムを付けているなんておこがまし過ぎる。
他の兵がなんて言うのかなんて想像がついてしまって、斜め下の地面に視線を落とした。…周りの言葉も、私だって女子なのだから気になってしまう。無視をしろなんて事の方が無理だ。
…情けない。
rbr｢そっか。まぁ無理ごいとかする気あらへんし。幹部になった時はこれ渡すな。｣
『…お気持ちだけ受け取ります』
zm｢俺は認めへんぞ｣
rbr｢頑固やなゾムも｣
他愛もない話を続けた後、私は隊長と一緒にモニタールームから出た。もう日は沈み切って、窓からは光がほとんど差さなくなっている。
今日の夕飯はなんだろうと考えているうちにも自分の部屋に着いてしまっていて、結局隊長に部屋まで送ってもらっていた。
『すいません…』
zm｢ええよ、お大事にな。今日は疲れたと思うしゆっくり休めよ。｣
『はい。ありがとうございました。』
頭を下げてから扉を閉めて時間を確認すると、夕飯の時間まであと30分余り残っていた。…あの空間に行くのは御免だけど、生憎お腹が空いて仕方がない。
この数日パンだけでやり過ごしたから無理もないと体が言っているようにも聞こえた。
兎に角しんぺい神軍医様から借りた白いシャツは洗って返すとして、自分はいつもの軍服にまた着替え直した。
早く行って、兵達が多く来る頃に帰ろう。…その方がまだ何も言われないはず。この立場の癖に弱い自分が情けない。自分の地位を使ってしまったら負けのような気がしてならないのだ。
何とか廊下の壁を伝ってふらふらとしながらもだだっ広い食堂まで着くと、チラホラと人が見えるが自分は用意されている夕飯のお盆を手に取って適当な席に座る。
きちんと手を合わせてから小さな声でいただきますと呟いた。
母からの教えで、頂きます、ご馳走様でしたという挨拶だけは忘れるなと言われた。
それが、食材に対する態度なんだと。今はそれが、痛いほど分かる。
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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