じゅうよん。 ページ14
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『そうだ、ロボロ大佐にこれをお返ししなければ…。』
zm｢え〜、別にパクってもよくない？｣
『よくないですよ。元は任務を遂行する為の借り物なんですから。』
しんぺい神軍医様は用事があるとの事でこの部屋を後にした。帰ってきたのは昼過ぎだったというのに太陽は沈みかけている。暗くならないうちに届けた方がいいと思った自分は、ぼそりと独り言を呟いた。
その言葉は隊長の耳に届いていたらしく、私ができる訳もない事を言ったので即座にそれは否定しておく。
しかしちゃんとインカムは返すべきだ。借り物だし…
カチャリと音を立てて音はもうしないそれを耳から離すと、少し血で汚れていることに気がついた。
『…ウェットティッシュなら取れるかな…。』
zm｢嗚呼、返り血…。｣
椅子の近くのテーブルに置いてあったウェットティッシュで返り血を吹くと、綺麗に取れて汚れているところはなくなる。
誰のものかも分からない血のついたウェットティッシュを見るのはなんだか気が引けて、丸めてからゴミ箱にぽい、と捨てた。
ほんとにそろそろ届けようかと立ち上がると、どこか分かっていたというのに左足に力が入らず、かくりとよろめいたところを隊長が咄嗟の反射神経で支えてくれる。
抱きつかれる時の距離感とはまた違って、顔が近いのに気がつくと顔を少しずつ赤くなっていく感覚がした。
『あ、あの…』
zm｢…急に立ち上がると危ないやろ。支えたるからゆっくり行こうや。｣
『はい…』
変わらずドジやんな、と隊長の手を握ったまま医務室を出てロボロ大佐のモニタールームまで急ぐ。
急がんくても大抵あそこ居るから平気やってなんて言われても、借りたままという事実が気に食わない自分は何かと急ごうとしてしまう。
それも隊長の手を握っている為早く歩くことは許されなくてなんだかむず痒い。
『ロボロ大佐、いらっしゃいますでしょうか…？』
rbr｢はいはーい、居るで！｣
ノックしてからロボロ大佐の声を確認すると、音を立ててその部屋に入る。モニタールームはその名の通りモニターが沢山あって、ロボロ大佐はこちらを向いて手を振る。
rbr｢改めてお疲れ様！一時はヒヤヒヤしたで…あ、そういえばどうかしたん？｣
『有難いお言葉、ありがとうございます。いえ、お借りしていたインカムを返しに…』
rbr｢インカム？…あー！あれか！｣
すっかり忘れとったわ。せや、わしが貸したんやな。そういうロボロ大佐はどこか抜けている。
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☆mio☆(プロフ) - 応援しています！！！頑張って下さい。 (2019年3月11日 14時) (
レス) id: b33f5bcf6c (このIDを非表示/違反報告)
あすか(プロフ) - 私は作者様を応援します！ (2019年3月11日 7時) (レス) id: 68477f71e3 (このIDを非表示/違反報告)
リサ(プロフ) - 頑張ってください！ (2019年3月11日 1時) (レス) id: e8d1e397c4 (このIDを非表示/違反報告)
藍彩(プロフ) - 更新お疲れ様ですこれからも応援してます (2019年3月11日 1時) (レス) id: df9cf9fd49 (このIDを非表示/違反報告)
霞花(プロフ) - 更新お疲れ様です。四ツ谷さんはきちんとルールを守っていらっしゃるので、大丈夫だと思います。ですが、これからこの界隈として、もっとルールを作るべきかもしれませんね…。これからも頑張って下さい！ (2019年3月10日 22時) (レス) id: 137ea1b7de (このIDを非表示/違反報告)
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