side Gaku ページ18
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俺も頭は良い方じゃないけど、中原と翔平もなかなかやばいと思う。特に翔平。
『あんた理解する気ある？怒るよ？』
翔「あるよ！あるけどわかんないんだってば！」
『だからここはこれがね、』
翔「待って、その前から俺全然理解してない。」
『.....もう諦めたら？』
翔「Aー、見捨てないでよー。」
さっきまで隣に座っていた椎名は今はもうお誕生日席に移動して、翔平に体を寄せてノートを覗き込んでいる。
俺らのこと放置だし、なんか2人だけの空間って感じ。
.....おもしろくない。
テーブルに置いていた手をつつかれて目線を前に向けるとニヤリと笑う中原と目が合った。
〈 翔平に妬いちゃだめ 〉
俺のノートの端っこに女の子らしい癖のある字で綴られる文字。
〈 妬いてない 〉
〈 嘘つきは泥棒のはじまりだよ 〉
〈 俺は盗みなんてしないから 〉
〈 泥棒はAの方か 〉
〈 なんで？〉
〈 Aはとんでもない物を盗みました 〉
〈 なに？〉
〈 あなたの心です 〉
岳「くだらねぇ。笑」
あれでしょ？有名な泥棒さんのやつだよね。警部さんの名言だよね。
〈 Aのこと好きなんでしょ？〉
〈 わかんない 〉
〈 なんで？〉
なんでって。わかんないものはわかんない。それ以外になくない？
〈 がっちゃんは考えすぎ。誰かを好きになるのに理由なんていらないよ。もっと自分に正直になって 〉
中原を見ればさっきとは違い優しく俺に笑いかけた。
こいつ自分の恋愛は悲惨なくせにいっちょまえなこと言うな。
『2人は平気？』
返事を書こうとすると急に話しかけられて勢い良くノートを閉じた。
『......？』
岳「.....俺英語やるわ。」
恵「ふふっ、私も英語やるー。翔平、早く追いついてね！」
翔「2人とも置いてかないでー。」
『ほら、頑張ってもうちょっとやろう？』
結局午前中椎名は翔平につきっきりで、たまに俺らに声をかけてくれて。それでもやっぱりちょっとつまらない。
正直に、かぁ....
このモヤモヤした気持ちが好きってことなのかな？
恋愛ってもっと華やかなものだと思ってたけど、そんなこともないのかな。
『柴崎平気？手止まってるけど。』
岳「あ、うん。平気。」
『わかんないところあったら言ってね。』
明日テストなのにこんなこと考えてる場合じゃない。勉強しなきゃ。
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ミツキmitsuki(プロフ) - 続きが気になります！更新頑張ってください！ (2018年7月20日 14時) (
レス) id: 3d854cbce7 (このIDを非表示/違反報告)
花淀玉紀（なつ） - 久々に見させていただきました。とても面白かったです。更新楽しみにまってます。 (2018年7月9日 19時) (レス) id: 6cf245ec9d (このIDを非表示/違反報告)
マ(プロフ) - 更新楽しみにして待っています、、！ (2018年7月8日 17時) (レス) id: 4e8deb14be (このIDを非表示/違反報告)
Pin(プロフ) - あゆさん» あゆ様コメントありがとうございます！1番だなんて嬉しすぎます！あまり更新出来ていない状況ですが、これからも大好きと言っていただけるように頑張りますのでよろしくお願いします◎ (2018年2月18日 23時) (レス) id: 68d9f0fc5a (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 今まで読んだ小説の中で1番面白いです！大好きすぎて二回読みました！笑 これからも更新楽しみにしてます！ (2017年12月6日 2時) (レス) id: 79e2afb3ae (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Pin
| 作成日時：2016年11月19日 23時
