side Gaku ページ7
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見た目は可愛いっていうより綺麗な感じだし、性格はツンツンだし。可愛いって表現は椎名に全然似合わない。
翔「岳くらいだよ、Aを可愛くないって言うの。あいつ可愛いって有名なのに。」
岳「可愛いより綺麗って感じじゃない?あの髪の毛とか触り心地最高だし。」
翔「ふーん、へー、そっかー。」
岳「....なにその反応。」
相変わらずにやけた口元と俺を見透かすような目。まぁ、見透かされたところでなんら問題はないのだけれど。
翔「ではここで柴崎くんに質問です。」
岳「なんだよ急に。」
翔「第一問。Aを可愛いと思いますか。」
岳「だから可愛くないって言ってるじゃん。」
翔「答えはNOね。では第二問、Aと一緒にいたいと思いますか。」
岳「....まぁ、あいつ面白いし。」
翔「じゃあYESってことでいいな。では最後の質問です。
Aといてドキドキしますか、胸が苦しくなりませんか。」
岳「.....。」
普段はなんとも思わない。でもたまにドキっとする時がある。
今日みたいに距離が近かったり身体に触れたり。
翔「無言は肯定と取るけどいい?」
岳「いや、だってさ、ちょっと考えてみてよ。
俺の肩におでこくっつけるんだよ?そんなの男なら誰だってドキっとすると思わない?」
翔「なんもなくないじゃん!なにしてんの?おまえらそーゆう感じ?」
岳「なんて言うか、多分泣いてるところ俺に見られたのが嫌だったんだと思う。顔隠したかったんだよきっと。」
翔「ふーん。で、岳は抱きしめてあげたの?」
岳「俺がそんなことできると思う?」
翔「だよな。おまえ恋愛偏差値低いもん。笑」
馬鹿にされるのは癪だけど、言い返せない。だって、恋愛なんてよくわかんないんだ。
翔「まぁいいや。まだ高校生活も始まったばっかだし。焦って答え出す必要もないでしょ。」
岳「俺ほんと椎名のこと好きじゃないよ。」
翔「ふーん。でも、Aに限らず好きなやつできたら教えろよ?俺がキューピッドになってやるから。」
岳「翔平がキューピッドとかキモすぎ。笑」
翔「おまえなぁ、人が応援してやるって言ってんのに。笑」
恋だの愛だの、今はよくわからない。
でもきっと時が来れば俺にもそれを理解できる日が来るはずだ。
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作者名:Pin | 作成日時:2016年1月27日 23時