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翔「これで何人目?」


恵「6人!」


翔「おぉ、とうとう片手じゃ数えられなくなったか。笑」





椎名はとんでもなくモテるようになった。そりゃ、前々から可愛いって言われてたけど、今までは告るやつなんていなかったのに。


最近は毎日のように学年を問わず違う男がやってきて椎名を連れ出して行く。






恵「がっちゃんいいのー?A取られちゃうよー?」


岳「中原までそういうこと言う?椎名がそいつのこと好きなら付き合えばいいんじゃね?」


翔「またおまえはそうやって思ってもないことを口にする。」


岳「本心だよ、本心。」





嘘偽りなんてない。あいつがその男を好きだと言うなら付き合えばいいと思う。



とか言いつつ、俺は多分安心しているんだと思う。
椎名は前に "好きじゃない人とは付き合わない" って言ってたし、俺と翔平以上に仲のいい男なんてあいつにはいないから。







恵「A言ってたよ、"もうめんどくさいから適当に付き合っちゃおうかな"って。」


岳「はぁ?」


翔「お、動揺してる。笑」


岳「いや、だって。あいつのめんどくさがりもここまで来ると尊敬だな。」





適当なやつとなんか付き合っていいことないよ。
中原見てみろよ。なにも得られないまま付き合った男の数だけが馬鹿みたいに増えてってるじゃん。







岳「なんで中原という反面教師がいながらそういうこと言えるのかな。」


恵「がっちゃんひどい。」


翔「嫌なんでしょ?Aが他の男と付き合うの嫌なんでしょ?」


岳「そりゃ嫌だよ。だって好きでもないやつと付き合ったっていいことなんてないじゃん。なぁ、中原?」


恵「痛い。心がすごく痛いよ。」


翔「本当にそれだけ?Aのこと他の男に取られるのが嫌なんだろ?」


岳「別に。」


翔「ほら、また意地を張る。」






嫌じゃないわけないじゃん。


だってあいつに彼氏できたら休み時間に一緒にいれなくなっちゃうかも。飯だって一緒に食えないかもだし、一緒に帰るなんて絶対できないじゃん。




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設定タグ:柴崎岳 , サッカー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Pin | 作成日時:2016年1月27日 23時

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