キャンバス2 (ページ31)

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＊ / Gaku ページ31

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「あと1勝で優勝だよ！絶対勝とう！」

「勝ったら焼肉！」

世「あれ、俺焼肉なんて言ったっけ？まぁいっか！好きなもん食わしてやるよ！」

翔「よっしゃー！優勝して焼肉パーティーしよーぜ！」

みんなに"頑張れ！"と声をかけられハイタッチ。
プレッシャーじゃないと言ったら嘘になる。でも優勝するって、勝つって、きっとそういうプレッシャーを跳ね除けることなんだと思う。

岳「椎名、」

パシッと柴崎ともハイタッチ。

岳「楽しんでこい！」

『うん！』

柴崎はいつだって、私の心を軽くしてくれる。

相手はさっきよりも断然強かった。
それなのに、負ける気なんて全然しない。

バスケが楽しくて楽しくて、仕方が無いんだ。

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「がっちゃーん。みんなの前で抱きしめ合っちゃうなんて、見せつけてくれますねぇ～。笑」

岳「がっちゃんって言うな。ブザービートなんて見せられたらテンション上がっちゃうだろ。」

みんながニヤニヤと俺を見るが無視。またさっきのように上からコートを見下ろした。
さすが決勝。準決勝よりも試合展開が少しだけ早いような気がする。

「相手すげー強そうじゃね？」

「バッシュ履いてるし。経験者多い感じか。」

翔「でもなんでだろう、全然負ける気しない。」

「椎ちゃんのブザービートまじかっこよかったもんな！」

相手は5人中3人がバッシュを履いている。でも翔平が言うように負ける気なんて全然しない。

椎名はさっきとは違い、周りにパスを出しながらも自分で何本もゴールを決めていた。

「椎ちゃんマーク厳しいな。」

「そりゃさっきの見せられたら相手も警戒するっしょ。」

「でもおかげで他のやつがフリーになるもんな。」

翔「A様様だ。笑」

何人に囲まれたって、少し荒いプレイをされたって、椎名はずっと笑顔だった。

そんな椎名を俺はずっと見つめていた。

翔「前半終了！」

「いいよ！勝てるよ！」

「後半も頑張れー！」

うちがリードして前半を折り返し。これ、まじで優勝できそう。

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