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少しして後半がスタート。前半よりも真面目にみんなで応援。






「いいね!いけー!」


「ナイッシュー!」




試合はなかなかの接戦。点を取られて取り返して、うちが相手を追う展開。





「なぁ、椎ちゃん経験者なんだよね?なんでシュート打たないのかな?」


翔「そーいやそうだな。さっきからボール運んでパスばっか。」


「あいつシュート下手くそなんじゃない?笑」




そんなことない。椎名はすごく綺麗なフォームでシュートするんだ。下手なんてそんなこと絶対ない。






翔「どーなのがっちゃん。」


岳「あえて自分で打たないんじゃない?」




椎名はキョロキョロ首を振りながらパス、またボールをもらってパス。点を決めた子に笑顔で走り寄ってハイタッチ。





岳「あいつ1人だけ突っ走って勝っても面白くないじゃん。みんなで楽しもうとしてるんだと思う。」


翔「Aらしいな。」




椎名は視野が広いんだな。みんなに満遍なくボールが回るようにパスを出して、自分はボールをもらいやすいようにスペースを作って。あいつやっぱうめーわ。






翔「残り3分!」


「今同点?あと1ゴールで勝てるじゃん!」


「頑張れ!」


「シュート打て!」


「ああ!やばい!戻れ戻れ!」





応援に熱が入る。バレーももう一試合のバスケも終わったらしく、体育館にいるやつ全員が同じ場所を見つめていた。





「あと2分!」


「あぁ!逆転された!」


翔「まだいける!スリーポイント決めて逆転しろ!」


「無理だろ!同点にして延長戦やろう!」






あと1分





翔「よっしゃ!ナイス!そのまま持ってけ!」


「もう時間ないよ!」






あと30秒







「奪われるなよ!繋げよ!」


「誰でもいいからシュート打て!」






あと10秒






「椎ちゃん空いてる!パスしろ!」


「もう間に合わないよ!」






あと5秒







翔「ナイスパス!でも距離遠い!」






いや、いける。椎名ならあそこからスリーポイントを決められる。









岳「椎名!打て!」







残り1秒で放たれたボール。


静まり返る体育館でブザーが鳴るのと同時にパシュっと心地よい音が響いた。








「「「勝ったー!!」」」


「ブザービート!」


翔「すげーよ!Aかっこいい!」


「スリー決めちゃった!」


岳「下行こう!」






駆け下りたコートでは女子が抱き合って勝利を喜んでいた。




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設定タグ:柴崎岳 , サッカー   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:Pin | 作成日時:2016年1月27日 23時

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