検索窓
今日:8 hit、昨日:0 hit、合計:55,831 hit

side Gaku ページ25

.




「柴崎打てー!」


「頼んだぞ岳ー!」




頑張れ俺。さっき振ったタイミングで遅かったんだからもう少し早く振れば...






「ストラーイク!」


「「「あぁー、」」」




まだちょっと遅い。あと少しだけ早く。






『柴崎ー!頑張れー!』





みんなの応援が聞こえる中で一際大きく聞こえる声。



あいつの声だけこんなに大きく聞こえるのはなんでなんだろう....





気合を入れて前を向く。
ピッチャーが振りかぶる。まだ我慢。手からボールが離れた瞬間に....今だ!






カキン、と響く心地よい音。






岳「あ、当たった。」


翔「馬鹿!走れ!」





バットを投げ捨てて全力疾走。ボールが戻ってくる前に1塁を踏んだ。






恵「がっちゃん最高ー!」


『柴崎すごいよ!やったね!』





きゃっきゃと喜ぶ女子と驚く男子。
なんとか2塁までは進んだもののその先には行けず。結局試合は0-4で負けてしまった。






恵「残念だったね。」


『あの先輩野球部じゃないの?ボール速すぎじゃない?』


翔「岳よく打ったよな。すげーよ。」


岳「振ったら当たった。」


『私初めて柴崎のことすごいと思った!』


恵「がっちゃんかっこよかったよ!」


翔「女子が来た途端にヒットだもん、おまえやることセコイわ。笑」


岳「その言い方やめろ。笑」





そりゃもちろん声援は多い方がやる気が出るし、野郎の図太い声よりも女子の黄色い声の方が嬉しいに決まってる。







翔「残るはバスケだけだな。」


恵「Aさっきも全部フル出場してたけど大丈夫?足痛くない?」


『それがね、自分でもびっくりするくらいなんともないの。私、やろうと思えばバスケできたんだね。』





よかったーと言って笑う椎名。その笑顔に俺ら3人は一安心。







翔「無理はせずに、でも優勝してくれよ。食べ放題のために!」


恵「さっき世良先生がクラス全員分払ったらいくらになるかなって心配してたよ。笑」


『もちろんここまで来たら優勝するしかないでしょ。先生には悪いけどご馳走になります!笑』







みんな笑顔だし、午後も楽しみだ。






.

*→←side Gaku



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (92 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
304人がお気に入り
設定タグ:柴崎岳 , サッカー   
作品ジャンル:恋愛
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:Pin | 作成日時:2016年1月27日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。