side Gaku ページ19
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翔平と中原にちょーだい!と言われるのを無視して弁当を完食。あげるわけないよね。だって誕生日プレゼントだもん。
岳「もう教室戻る?」
恵「だめ!!」
岳「は?」
いきなり大声を出す中原にびっくり。
翔「俺トイレ行ってくるわ〜。」
白々しく席を立つ翔平に首を傾げる。
『下手くそ。笑』
なにが下手くそ?全然わけがわからなくてもう一度首を傾げた。
恵「がっちゃん!お誕生日おめでとう!」
『顔面にやる?笑』
岳「なにを?」
翔「これ!」
後ろから聞こえた声に振り返るとトイレに行ったはずの翔平。その手には少し小さめのホールケーキ。
岳「....まじ?」
「「『誕生日おめでとう!』」」
目の前に置かれたケーキには "HappyBirthday Gaku"のプレートが乗っている。
岳「いつの間に用意してたの?」
『恵梨香が代表して準備してくれたんだ。』
恵「ここのケーキ屋さん美味しいんだよ!食堂の冷蔵庫借りて冷やしといたの!」
岳「.....やばい、嬉しい。」
こんなの用意してくれてるなんて、聞いてない。
翔「泣くなよ!笑」
岳「泣かないけどめっちゃ嬉しい。」
『喜んでもらえてよかった!』
恵「写メ撮ろうよ!」
近くにいた人にお願いして携帯を渡した。
「もう少しくっついてー。」
恵「Aとがっちゃんもっとくっついて!」
翔「俺ちゃんと入ってる?隠れてない?」
「入ってる入ってる。じゃあ撮るよ?はい、チーズ!」
4人で覗き込んだ携帯には笑顔の俺ら。
岳「3人ともありがとう。」
『ケーキ食べよ!』
恵「このまま突っつくんでいいよね?」
翔「フォークないから箸な。笑」
例え箸で食べるケーキだって最高だ。
写メはもちろん待ち受けに決定。
「「「『美味しい!』」」」
この日から、誰かの誕生日が来る度にケーキを用意するようになったのは、また別のお話。
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作者名:Pin | 作成日時:2016年1月27日 23時