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黒猫の心境 ページ21

黒尾side




黒尾「俺、Aちゃんが大事なんだよ」




ていうか、すごく心配



目の前に座る
すみれ色の髪を高く結んだ小さな少女



小さいっていっても女子のなかでは大きいけど。



つい最近

中学で主将をやっていたときのAちゃんの動画をみた


決して強いとは言えないチームのなかで
胸をはってみんなを引っ張っていた




強くて、前向きで

何にも折れない


そんな子にみえた



でも実際は違った



コートのなかでは

チームのなかでは


必死にそうあろうとしているだけだった



実際の彼女は


想像よりも小さくて

不安定で

少し触れれば壊れてしまいそうだった



実際この前チビちゃんの手弾いちゃったし





こうしてもらったとか

ああしてもらったとか


明確な理由はないけど


過ごす時間は短くても

彼女は確実に俺の可愛い後輩のひとりになっていた




黒尾「Aちゃんには幸せになってもらいたいの

後悔のない人生なんてないけど

後悔しそうな君を目の前にして放っておくことはできない」


『…わた、しが、何を後悔するって言うんですか』





____君は気づいていないんだろう




自分が影山クンに恋情を抱いていることも



君が思っている以上に
影山クンのことが大切であることも



君が今

何かに怯えた顔をしていることも。





黒尾「(…ごめんね、Aちゃん)」




君には幸せになって欲しい

心の底からそう思ってる



だから、あまりにも強引な影山クンに一度ストップをかけた


君に考える時間をあげたかった





影山クンのことが好きな君が

どうしてここまでそれを認めないのか


影山クンにとても甘い君が

どうして妥協してでも付き合おうとしないのか



君が

何を怖がっているのか




俺は心を鬼にして言うよ




黒尾「Aちゃんさ

影山クンと"恋人になる"のが
怖いんじゃないの?」


『…!!』




一度も恐怖(それ)に向き合わなかったことを


後悔して欲しくないから

"それら"→←黒猫の告白



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街角のドーナツ屋(プロフ) - みずきさん» 読んでいただいて、たくさん褒めていただいてありがとうございます!!何度も読んでいただけるのは本当に嬉しいです〜☺️💓 (2022年12月21日 22時) (レス) id: 2c7b5feb18 (このIDを非表示/違反報告)
みずき - まさに運命的な出会いで今日初めて街角のドーナツ屋さんのお話を読ませていただいたのですが、、好みどストライクですありがとうございます(真顔)めっちゃ好きな作品だったのでまた読み返しに来ます!!! (2022年7月18日 2時) (レス) @page36 id: 2b194ba946 (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - みおさん» 最後までみてくださってありがとうございます!!すごく褒めてくださってとっても嬉しいです☺️ (2022年2月25日 23時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - すっごいいい話でした…。ものすごく感動する素敵な作品ですね。面白かったです (2022年2月13日 1時) (レス) @page36 id: 98c132f21e (このIDを非表示/違反報告)
街角のドーナツ屋(プロフ) - 黒瀬将哲さん» プロポーズのところは一番書きたかったんです!(笑)考えていた雰囲気バッチリに書けたのでとても満足しています!最後まで読んでくださってありがとうございました!! (2021年6月1日 23時) (レス) id: 282020a4c4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:街角のドーナツ屋 | 作成日時:2021年3月4日 19時

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