バレーボールから逃げきれない。【影山飛雄】

変人コンビ誕生２ ページ10

日向が跳ぶ



影山がトスを上げる




ボールが、決まる




『(…跳んでからトスをあげた…)』

日向「手に当たったあああ！！！」




しかも今目を瞑ってた、完全に




日向は信じて跳んだんだ


影山が"トスを持って来る"と



100%信じて。





『(持っていくのも意味わからんけど
日向のそれも意味わからん…)』


日向「だって今それ以外の方法わかんねぇもん！！」





そうだとしてもそれってすごい




中学の頃


速いスパイカーを求めてた影山と

セッターに恵まれなかった日向





「これは…予想以上に凄いコンビができちゃったかもな」





二人はたぶん

お互いにとってとんでもない出会いだった






仲は良いとは言えないけど

二人とも楽しそうだったし




バレーボールをしているときに

そんな顔をする影山をみるのは初めてだった






『(あれ…なんだ…なんか

モヤモヤする…？)』





結局何とか３対３には勝って
日向も影山も無事バレー部に入部することができた




ジャージかっこいいな…


ちょっとほし…いやいやいや、何言ってんだ





「組めた！！組めたよーっ練習試合っ！！！

相手は県のベスト４！！
"青葉城西高校"！！」


『！』





突然声がして
入ってきた先生らしき人がそう言った


顧問の武田一鉄先生というらしい





『(青葉城西…英がいるとこだ)』





金田一くんとか
北一の男バレの人が結構いってるとこだったはずだ





『影山…大丈夫？』





帰り道、坂を下りながら影山に聞く





影山「え？あー…敵だったら別に関係ねぇよ」

『そう…』





まあ知ってたけど。

影山はそういうやつだよね





田中「おいお前ら！大地さんが肉まんおごってくれるってよ！！」


日向「え！？やったぁぁあ！！」


『え、私もいいんですか！？
…あのー…あんまんでもいいです？』


澤村「ふは、なんだ？好きなのか？」


『はい、めっちゃ』





肉まんでも食べられるけど


私はあんまんが大好物だ



コンビニ行ったら買うつもりなかったとしても買ってしまう。





『影山は肉まんだよね？
今日は？半分こは？』


影山「！、する」





青葉城西高校…来週の火曜日か



行きたくないけどさっき仮入部することなっちゃったしな…


とりあえず存在消していこう

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