バレーボールから逃げきれない。【影山飛雄】

灯りの下で２ ページ39

影山「音駒のマネージャーやってんだな」



『あー…なんかマネージャーいないらしくて
でもみんな優しいひとでよかったよ』



影山「そうか」



『リベロの夜久さんがすごいレベル高かったなー！
研磨くんもゲームメイクめっちゃうまいし

あとリエーフ！身長高くて、遅れても全然ボールに触れちゃうんだよな！！
まあレシーブはあれだけど。

主将の黒尾さんなんか____


…影山？どうかした』




ベラベラ喋ってたら
目の前の影山がなんともいえない顔をしていた


一度ボールをキャッチしてパスを止める




影山「いや…お前が…嬉しそうにバレーボールの話するから…俺も嬉しいんだけど

それが音駒ってのが、ちょっと…フクザツだ」


『！』





"嬉しそうに"


たしかにそうだ



私は今日、音駒のバレーボールにこれでもかってほど見入ってた



今も影山に頼まれたとはいえ
案外あっさりバレーボールしちゃってる





『("中途半端"は、嫌いなはずだったのにな)』





入学したときはバレーボールは二度とやらないって思ってたのに


合宿で感化されすぎたのかも





日向「あ！もしかしてバレーやってる！？
二人で！？」


「『！？』」


『日向！』





日向がバタバタとこっちに駆けてくる





日向「おれも混ぜて！！」




いや、別にいいんだけどさ


君たち二人揃っちゃったら




影山「日向ボゲェ！！下手くそ！！！
こんくらいのボールふっとばしてんじゃねえ！！！
そいつにカバーばっかさせんな！！」


日向「ごめんA！！
てか影山こそ加減考えろよ！！
ボールどっかいったら暗すぎて見つかんないんだからな！！」


『ちょっと二人とも落ち着いてできないの…？』





ほら、ケンカばっかするじゃん


そんで絶対





澤村「こらお前らぁ！！！
何時だと思ってんだ！！！！！」





バレるじゃん…！！！

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