バレーボールから逃げきれない。【影山飛雄】

思い出したくない ページ14

菅原「…？？菫川、バレーボールやってたのか？」


『！！』


田中「強いとこでやってるかと思ってた…って、結構ちゃんとバレーボールしてたってことだよな！？」


日向「A大王様に覚えられてんのか！？

てか月島も金曜に言ってたけど"北一のスミレ"ってなんだよ！！
異名あんのいいなー！！」





突然現れたオイカワトオルのせいで

烏野が私の話題でざわつく





『(うわ、この空気…やだな)』



田中「女バレ入んなかったの、
なんか特別な理由とかあんのか？」



澤村「コラ田中、そういうことはむやみに聞くもんじゃないよ」





キャプテンがそう言っても

私への興味がそれるわけじゃない





『(最悪だ…オイカワトオル)』





あんまりわからないように

髪だって伸ばしてたのに


まあ色のせいであんま意味ないのはわかってたけど。






英もこっちみてる



やっと気にならなくなってきてたのに









やめて

そんな目でみないで






"うわうざ"






そんな目で____









影山「おい、大丈夫か
顔色悪くないか」


『！』


影山「…あー…及川さんがうるさかったか？
あの人月島より性格悪いんだ、すまん」


『え…いや…そういうわけじゃないけど…
ふ、ふは、月島より悪いって…ふふ』







セッターのくせに、って言ったら失礼だけど


なかなか影山は鈍感だ




でもいつもそれに元気をもらってた






『ありがとう、もう大丈夫
頑張ってね』









英とは、話さなかった

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