＊右隣 ページ7
Aside
荷物は引越し会社にお願いして、あたしは新幹線で一足先に向かうことにした
今まで親と暮らしていたけど、念願の一人暮らしがまさかのコンシェルジュがいるマンションなんて、こんなに嬉しいことはない
部屋はかなり広くて、1LDKとは思えない広さ
片付けるのも一苦労
途中で、隣人の家に手土産渡すことを忘れているのに気づいて、両隣に挨拶に行こうとしたら、右隣の人はいなくて、左隣に行ったら女性だった
年齢は年上で、お姉さん的な存在の人だったから、少し安心した
後は上の階の人と下の階の人に手土産渡した
右隣の人はどんな人なんだろう
気になりつつも、片付けを進めていくけど、結果進まなくて、夜になっていた
そろそろ、帰ってくるよね
外に出て待っていたら、ブツブツ言ってる人が通り過ぎた
あの人かな…
「あのー、隣に引っ越してきた佐橋Aです。これ、よろしかったら…」
章「？Aちゃん？」
「あ！葉加瀬太郎！…ヤバっ」
章「Aちゃーん！」ギュッ
いきなり抱きついてきたやっさん
近所迷惑になりますって、と言ったら、部屋に来てくれへん？と言われた
あたしの部屋は荷物だらけだから、いいですよと言ってお邪魔した
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作者名：ちーこ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/chi-ko/
作成日時：2017年8月6日 8時
