ハロウィンパーティーは ページ49
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その後の話はわかるように、私は本田菊の
秘書をやらせてもらうことになった。
小さな店の店員から随分出世したと自分ですら思っている。
100年以上前のあの会議の終わりに食べた
料理。今も鮮明に思い出せるよ。
最後に見たのは黒焦げのスコーン。
アルフレッド達が食べたのはフランシス作の料理だった。
「スー.....」
息を吸えば、もう100年以上も経ったと実感する。
あの後は地獄に呼ばれたのだ。
「Aさん行きますよ」
「はい」
菊が私を呼んだ。
「今日のテーマは何にしたんですか?」
「これは...天狗でしょうか」
一本下駄をはいた菊は少し背が高い
そう。これは仮装というもの
「Aさんは...?」
「私はノーフェイスです」
「?」
真っ黒なマントを身にまとい、顔と口がついたシンプルなお面を付ければ完成物だ。
だけどよく前が見えない。
「あ!日本だ!Ciao!Ciao!」
「待たせたな日本」
「いえ、私も先ほど来たばかりでして」
そんな会話を繰り広げる。
わたしはそっとこの場を抜け出した。
送りはココまで。後は何か起きないか見張るだけでいいから。
「ホッ」
とため息をつく。
すると同じような秘書の人が近づいて来た。
「あの....」
「ん、あすみません。」
パタリとお面を外して顔見せする。
彼はどこの国の秘書だろうか
「初めまして日本秘書のAといいます」
「はい。同じくイギリスの秘書、ハワードというものです。面白い仮装ですね」
「ありがとうございます。ハワードさんもカッコイイ衣装ですよ」
彼のテーマはおそらく金曜日のジェイソン。
同じ仮面同士というわけか。
「それはありがとうございます」
ハワードはふわりと微笑んだ。
「すみません」
そう言って、すぐにお面を顔に被せた。
誰かが来たからだ。またまた会う誰か。
「ハワード!パーティーの後なんだが....」
金髪の髪。
緑色の綺麗な瞳は深い自然のようで
やはり眉毛は紳士の何かだった。
「お?」
「?」
彼はお面を見つめた。
すると同時に青い顔をする
「おまっ....ソレってジ○リの」
「よくお気づきになりましたね〜はい。これは」
そういいながら
お面を外した。彼、アーサーの顔がはっきりと眼に映る。
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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時