I miss you ＿

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４４話ページ45

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それからすぐにアーサーは
ティーカップを持ち出し、赤っぽい色をした紅茶をカップに注いでいく。
相当慣れた手つきだった。

お茶とはまた違う西洋の紅茶。
名前の通り赤色をしていて、渋くない
エレガントな雰囲気で親しむのが
英国紳士「Arthur Kirkland」の趣味らしい

「感想を聞かせてくれ」

左手に紅茶の入ったティーカップ。
右手にお皿を持ったアーサーは格好をつけるようにして言った。

「上手い！！なんでだい？」

「そ、そうか。よかった」

普通は喜ぶところだが
イギリスはまぁ普通の反応だ。

「美味しいよイギリス....!」

「…とっても嬉しいぜ」

カップを持ちながら動揺を隠すようにして紅茶をたしなむ。
それより喜んでいたのはフランシスだった。

「ぉ........美味しいです」

「本当か！？」

「は....はい」

決して美味しいとは言えない味。
アーサーは満面の笑みを浮かべて最高の笑顔になっていた。
涙目になる。

「……はぁぁ！？」

と一番いいたいのは
フランシスだった。

「イギリスもやれば出来るじゃないか！」

「なんで上から目線なんだよ」

気を良くしたのか。
続けて

「ま！この大英帝国様直々だからな！大事に食えよ？」

と言う。
Aにはこのメカニズムがわかってしまった。アーサーが無理に言うのを見ると

おそらくアルフレッドとマシューは
フランシスの作った料理を食べて、自分だけはアーサーの手作り料理を食べている。

これはいじめか？。

いや違う。
実験みたいなものだろう。

「よく作るのですか？」

「あぁ！たまに振る舞うくらいだが、なぜかいつも不評なんだ」

「美味しいですけどね........」

不味いわけじゃない
不味いわけじゃない
不味いわけじゃない
昔はそれを一番分かっていたが....

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