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41話 ページ42

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現実は、忘れなければ辛いことだらけだ。






「じゃなきゃ、また苦しいよ......マシュー?」

「…………」





笑顔はとっても儚くて
直ぐに消えてしまう。






「苦しいのは君もだろ......!」






同じ目線で抗議する。
マシューは背が高かった。






「……えぇ。とっても苦しい」


「なら、この先どうするか話し合おうよ。僕たちだってこの事実を知ったら...放っておけない」






特に兄弟であるアルフレッドは....。
もしかしたらすでに行動しているかもしれないが、彼は勘がいいんだ。





「……でも事実を知ったのはマシューとクマさんだけでしょ....なら大丈夫」





誰かが聞いてなければ
この話はこの場所で起こっただけのもの。
誰も知らない






「そうだけど.........」

「なら、来てご飯食べよう」

「え?……」






驚くマシューの手を引いた。
恥ずかしいけれど、辛いけれど、
そうするしか方法は多分ない。

昼食の頃合いだ。

アルフレッドもアーサーもびっくりするだろうな......。






「何処に行くつもり....?」


「食堂。お昼はそこで食べるって、お腹減ったでしょ...?」


「食堂?よくわからないけどお腹すいたよ」







ふわふわな笑顔を向けられては
罪悪感で満たされた。

まさか、アーサーの手料理をこれから食べることになるとは思ってはいないだろうし....


(許して)





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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時

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