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39話 ページ40

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ただの白くまの着ぐるみではなかった。
いったい何年生きているのだ
疑われてしまう。

どうせなら打ち明けてしまおう。同じような境遇のものかもしれない。






『バカな話かもしれません...が、私
100年前は彼らといたんです。300年くらい生きて』






クマ二郎はたいそう驚いた顔をした。
それより驚くのは半透明な存在。






『だからわたし........覚えてるんです』



『ぇ。やっぱり...君は……!』






幸せだった記憶も
辛かった記憶も。全部全部





『A・ロッサリーニ......なのかい?』





その優しい言葉がどこかで聞こえた。
言葉は恐ろしい。その優しさは心臓を貫く
苦しい。何が苦しいのだろうか






『ぅ.......何年ぶりだろ.....ソレ』






願いがもし叶うのであれば
自分の存在に気づいて欲しい
また、あの時に。__『戻りたい』






『うッ..........」






僕はここにいるよ。






「僕を見てょ.....気がついてA。」


「ぇ.......ん」







ま。ダレ!?
白くまはクマ二郎ってカナダの友達のクマ二郎だったのだ____。


それが今の状況に繋がった。
のである。




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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時

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