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35話 ページ36

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「じゃあ一つ気になってたんだが」





と話を降る。





「なんだい?」

「シグレは日本人だよな?」

「何度言えばわかるんだい?さっきも.....」

「なら誰がエスカルゴの食べ方を教えた?」





この言葉がアルフレッドの心を大きく揺るがせた。





「は!.........」





船の航海はあったが
食事のマナーや食べ方は一切教えてはいない
最初から彼女は出来ていた。





「やっぱりAは...」





まて、ここは疑いを持つべきだ!




「ッでも.....わからないよ」


「勘はどうした?アメリカ」




エスカルゴの食べ方もそうだけれど
スプーンやナイフ、フォークの使い方、礼儀作法のことも、一般の人が簡単にやろうとしてやれる事ではない。





「もし仮に今あるシグレが100年以上前の記憶を持ち、さらにA・ロッサリーニという名前だったのなら」


「話は繋がる。イギリスのいう通りだ…」


「検証は難しいがな!」





ポカンとするアルフレッドを前に
難題事件を解くようなスリルを味わって
ワクワクするアーサーがいた。




「これはお前の為じゃなくて”俺たち”のためなんだからな!勘違えすんなよ」


「ああ!なら早速検証だ」


「なにすんだよ?」





朝一番の約束を忘れたのかい?







「君の作った料理をAに食べてもらうんだよ!直ぐにわかる」

「それだけでいいのか!?」

「死なない程度にだぞ!」






HAHAHAHA!
陽気に元気に笑うアルフレッドは希望に満ち溢れていた。

きっときっとAは近くにいるんだって
勘は舐めてはいけない…………











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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時

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