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30話 滞在2日 ページ31

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「ぁ....おはよう」

「え!Good morning!」

「おはようございます」






なんて軽率な言葉を言ってしまったのだろうか。ヒヤリとして目が覚めた。





「ん?これアルフレッドさんのじゃ....」

「昨日君が寒そうだったからね!」





good!とサインして立ち上がるアルフレッド
Aは背からジャケットを取って渡した
窓からは太陽の光が射していた。






「もう朝だぞ!君もお腹減ったんじゃないかい?」

「そうですね、はい」

「じゃあ食堂にでもいこうか!今日はフランスが料理してくれているそうじゃないか!」





良かったぁぁ。。。
そんなことは決して思ってはいないよ。






「流石フランス殿ですね、料理は美味しいって聞いたことありますし」

「イギリスよりはましさ!」

「ええ、あれは....」






墓穴を掘るとはまさにこのことだろうか






「あぁいえ、わからないですよ?」





すぐ冷静に訂正した。
日本産まれの自分がイギリスの料理なんて知るはずも無いから。

しかし、その訂正が逆に疑いを生んでしまうものだ。






「じゃあ作ってもらうといいよ。そしたら
わかるだろう?」





ぁ...........。
なんていうレベルの難題を...





「そ、うですね。他の国の料理も食べて見たいと、思ってました」





アルフレッド。あなたはかなりの遣り手だ
ピクシーが言っていたことあながち間違ってはいないのかもしれない。



____『気づいてるのかもね』



仕組まれてるのかもね。
これは挑戦するべきでしょう!日本女児として。






「HAHAHAHA!無事を祈るよ」

「ぇええ...」






するとアルフレッドは扉の方へ歩いて行き
バッと開けた。





「またストーカーかい?イギリス!!」




そこには緑色の目を丸くしたアーサーがいた。





「ストーカーってなんだよ!せっかくこの俺がわざわざ呼びに来てやったのに、それはねぇーだろ!!」

「まぁまぁ」

「ったく付いてきな」





プンスカプンスカと機嫌を悪くして
後ろを向いたイギリス。
先ほどの話も聞いていたのか否やアメリカに対して悪循環を抱いているようだ





「...........」





私は少し上の空になって
背中を見つめた。

そこには、昔と変わらない後ろすがたがあった。




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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時

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