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15話 ページ17

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「でも、すみません何もしてあげられなくて...」

「べ、別にいいぞ!」

「そうですか...せっかくなので一本梅でも見に行きますか?」






こんな事しか言えない自分が嫌いだ。
アルフレッドは頰を少し染めて青い瞳を輝かせていた。





「ここは梅も桜も植えてあるみたいですね」





菊は道の途中途中に植えてある
梅の花を見てそう言った。




「はい、景観はいいんですよ」

「なら是非見て歩きたいですね、アメ...」




見えなくなったかと思ったら
アルフレッドはAの両手を握っていた

「えぇ!?」と驚く菊。






「......ぁ」

「ん?......」





いきなりどうしたのか
何かいいたげに口を動かしていたが...





「....どうしましたアルフレッドさん?」





聞いても口をつぐむばかり。
目はどこか遠くを見つめているような気がした。

すると...





「A...あった事ないか?」

「ぇ........」





菊はなにかを感じ取ったのか
少しずつ離れて行く気がする




「すまない...君と雰囲気がソックリな人が昔いてさ.....名前も」



彼の目が瑞々しくなったのを
見逃さなかった。

私は思う。
彼も同じような気持ちなのかと...
寂しい気持ち。。。








「...そう、なんですか」







もし仮に生まれ変わりと言っても
信じてはもらえないし
逆に混乱させてしまうだろう。



「sorryよし!行こうか日本なにしてるんだい?」



今のは何だったのだろうか。
自分自身までも哀しくなってしまった。



「.......」



触れた両手をみてため息をついてしまった。
ため息つくと、妖精が死んじゃうなぁ....





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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時

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