13話 ページ15
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「一部の人間?」
「一部の人間です」
とにかくもうこの話は終わりにしたい。
暗いから。
「あの、袋の中身はお土産ですか?」
「あ、あぁ。せっかく日本に来たから世界会議で皆んなにもあげようと思ってね!」
そのあとに「見たのかい?」と
目を絵文字のようにして言うので恥ずかしくなってしまった。
「えっと....見たわけではなくて、見えてしまったと言うか....すみません」
「HAHAHA謝る事はないさ、なんか君を見てると昔を思い出すよ」
すると「thanks!」と一言声をあげた。
彼もまた昔を思い出すのはやめにしてるらしい。
落ち込む暇もないね。
「アメリカさん、もう行きますよ」
「OK!japan」
男の姿は無く
戸の前には菊がいた。
「またね!see you again!」
手を振るアルフレッドを見送った。
同時に、こんなにも遠い存在だと彼に気付かされたような気がした。
「行ってらっしゃい...」
確かいつもこんな感じで話してたような。
ほとんど覚えてないけど。
夜空の星は満天に輝き、
まだ肌寒い風が吹き抜けた。
今日は辛くも特別な一日だった。。。。
夢かと思うくらいに。
その後店長と3人は顔を見合わせて固まっていたそうな。
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作者名:ミクロ | 作成日時:2017年2月28日 22時