Believe －ダレモシンジナイ－ Part.2【名前変換】 (ページ8)

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■Story.58 ページ8

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あ「やだ、死ぬ……死んじゃう……死んじゃいたい……」

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夢からまだ覚めていないのか。

いや、覚めているけれど俺らが見えていないんだ。

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裕翔「A、しっかりして!ねぇ!」

あ「ﾊｧ、ﾊｧ……ﾊｧ、ﾊｧ……」

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乱れた呼吸に震えている体。

俺が声をかけても収まらなくて、どうしていいか分からない。

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「裕翔、どいて!」

裕翔「えっ、うわっ。」

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母さんは俺を突き飛ばすと、一生懸命Aの背中を摩り始め、

そして、ふーふーはーと彼女の隣で言い始めた。

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「大丈夫、大丈夫よ。」

あ「ﾊｧ……ﾊｧ……ﾊｧ……」

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「ちょっともう一回お布団で休もっか。」

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あ「ｲﾔｯ……やだ、死んじゃう……」

「大丈夫、大丈夫だからね。」

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俺はぐったりとした彼女の体を抱きかかえる。

Aは抵抗することは無くて、そのままゆっくりと瞼を閉じた。

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「この子……学校でもこんなことあったんじゃない?」

裕翔「いや、そんなこと一度も……」

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「裕翔が見えないところであったと思うわよ。

この子、きっと……」

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裕翔「何?」

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「ううん、何でもないわ。裕翔、冬弥のこと見てて。

お母さんがちゃんとAちゃんのこと見てるから。」

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裕翔「うん……。」

「もー、裕翔がそんなに暗い顔してどうすんの。

スマイル、スマイル。」

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