Believe －ダレモシンジナイ－ Part.2【名前変換】 (ページ5)

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■Story.55 ページ5

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「わー、あー。まーまー。」

裕翔「こら、冬弥。ﾏﾏは仕事なの。」

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日曜日だといっても忙しい二人は仕事で、

だけど母さんはAのご飯も用意してくれていた。

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裕翔「冬弥、あーん。ほら、あーん。」

「あー。」

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裕翔「よし、いい子。美味しいでしょ?」

「んー、あー!」

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裕翔「ふふ、俺のはあるから大丈夫。」

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冬弥を目の届くところに座らせて自分が食べたものの食器を洗って、

そうしていると階段を降りてくる足音。

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裕翔「食器ならそのままにしていいのに。」

あ「……そんな、訳いかない。」

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裕翔「ちょっと待って、もう帰るの?」

あ「うん、帰る。色々ごめんね。」

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まだ完全に熱は下がっていない。

おぼつかない足取りで彼女は玄関に向かって。

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だけど、俺が引き止める前に違う人が引き止めてくれた。

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「あー、うー。やー。」

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彼女の足にしがみつくように冬弥が体を摺り寄せて

きゃっきゃきゃっきゃと笑っている。

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裕翔「冬弥、俺と一緒だな。

帰ってほしくないんだよな。」

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俺が抱きかかえると、Aにおんぶしろと言わんばかりに

小さな手を伸ばして彼女の肩を掴む。

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「やー、やー。」

裕翔「冬弥もAのこと大好きかー。」

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「んー、あー。」

裕翔「分かった、わかった。

お姉ちゃんに家にいてもらおうな。」

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あ「ちょっ、何で勝手に……」

裕翔「お願い!俺一人じゃ冬弥の相手キツいからさ。」

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それに俺もAと一緒にいたいから――――……

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