Believe －ダレモシンジナイ－ Part.2【名前変換】 (ページ24)

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■Story.74 ページ24

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「悲劇のヒロインのご登場でーす。」

「お待ちしておりましたー。」

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教室に入ってきたのは紛れもなく彼女で

黒板の文字をただ見つめていた。

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芽衣「A、これ…………」

あ「別にどうだっていい。」

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「あらあらー。事実ですよね?」

「私、それにもう一つ面白いこと友達から聞いちゃったぁ。」

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あ「何?」

「ふふ、再婚相手のこと。」

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あ「……あっそ。」

「ふーん、そんな反応ならばらしてもいいんだ。」

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あ「別にｱｲﾂは私には関係ないから。」

「えー、関係大有りでしょ。だって、お母さんがいるのに……」

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もう、こんなのは公開処刑だ。

みんなの目の前で辛い過去を暴露されるなんて……

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誰しも知られたくないことは一つある。

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俺は彼女の横を通り過ぎて、うるさい女子の視線を無視。

黒板消しを手に取り、びっしり書かれた彼女の過去についての文字を消した。

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「何やってくれてんの?」

「あー、もしかして裕翔君もこの女に引っかかっちゃったのかなぁ?」

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裕翔「違うよ。ただ……授業始まる前に

消しとかないと怒られるから。」

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「ふーん。いい子ですねぇ。」

「お隣の汚い人間とは大違いね。」

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綺麗になった黒板。

だけれど、俺のｺｺﾛはめちゃくちゃ。

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汚いのはｺｲﾂら。

ううん、助けてあげられない俺も……か。

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芽衣「A、どこ行くの?」

あ「…………帰るの。こんなところいたって疲れるだけだから。」

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