Believe －ダレモシンジナイ－ Part.2【名前変換】 (ページ14)

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■Story.64 ページ14

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あ「私、放っておいてって言ったよね?」

裕翔「放っておけないって言ったよ、俺。」

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あ「中島君って暇人何だね、人の心配する暇があるなんて。」

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ｶﾂｶﾂとﾋｰﾙを鳴らしながら、彼女は歩き出して

俺もその隣に並ぶ。

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裕翔「Aだから心配するんだよ。」

あ「違う、魔法にかかってるからでしょ。」

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裕翔「だから、俺は魔法に何てかかってない。

本当に好き……だから。」

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もう何度、俺の気持ちを彼女に伝えたんだろう。

そして、その気持ちを何度無視されたんだろう。

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ﾏﾝｼｮﾝの前で止まった彼女の足に俺も止めて

そうすると振り返ってあの諦めに満ちた瞳が俺を見つめる。

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あ「どうせ、全てを知ったら

好き、何て言わなくなるんだから。」

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裕翔「そんなこと、俺はAに何があっても

好きだって言えるし……」

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あ「今は何も知らないからそう言えるの。

知ったら後悔するんだから……

何でこんな女のこと何か好きになったんだろうってね。」

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そんなセリフの最後にクスッと笑った彼女。

傷ついているのに、傷ついていないﾌﾘをする姿が痛々しい。

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あ「中島君が私のこと、突然に嫌いになっても怒らないから。」

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彼女は最後にそう言うと、俺の返答を待たずに

マンションの中へ消えていった。

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